ドバイに行きました 5日目 2

ホテルに戻ってゆっくりした後は、今日はこれから砂漠へ行きましょう。今回、ブルジュカリファに上るのだけはあらかじめ予約していましたが、その他のことはすべてドバイに来てからその場の思いつきで行き先を決めて行動したので、砂漠に行くのも昨日ホテルのロビーでツアー業者さんのカウンターに行って決めたのです。

オプションはいろいろありましたが、朝の苦手な某氏が午後からのツアーがいいと主張したので、午後から砂漠に行って4WDで砂丘を駆け回るというツアーにしました。そんなのは私はどうもねえ、と思ったのですが、仕方なくそれにして、その代わりできるだけ揺れの少ない真ん中の席を予約してもらいました。

3時半にホテル前に迎えの車がやってきました。運転手はエジプト人のイスラムさん、推定42歳。彼はもう何年もドバイで出稼ぎをしてますが、以前レストランのマネージャーを2年間やって、それからデザートサファリの運転手になって、稼ぎが少ないので1日2回、週に7日というとんでもないシフトで働いています。疲れるんじゃないか、安全性は大丈夫なのか、とかなり不安ですが、一応元気そうなので命を預けることにいたしましょう。。。
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車に乗るのは6人で、3つのホテルから2人ずつピックアップしていきます。私たちの他には、ルーマニア人の新婚旅行の若夫婦(イギリス在住)、そしてアメリカ人の中年夫婦です。全員揃ったところで砂漠に向かって出発します。

これは途中に見かけた巨大な彫刻で、ブルジュカリファを見て立つ現地人の夫婦です。白と黒の対照が鮮やかですね。
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都会の象徴ブルジュカリファ、しばらくの間さようなら。そういえば、途中で女性専用の救急車を見かけました。これは運転手も女性で、男女を厳密に分けるドバイでは救急車まで女性専用が必要なのか、と愕然としました。セキュリティーチェックでも男女別だし、タクシーも女性専用があるし、中間というのはあり得ない社会ですね。。。

でも、お隣のサウジアラビア人のゲイの方によれば、特に大っぴらにしない限り、ゲイであることで攻撃されたりすることはないそうです。彼によれば、そういうことは口にせず、行動も目立たないようにする、周囲も見て見ぬふりをする、というのがアラブ社会の暗黙の了解なのです。
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砂漠に向かっていきます。
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緑が多くて、こういうのはカナダや日本では普通の景色ですが、ここドバイではすべて灌漑の成果です。
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途中、ぽつぽつと雨が降り始めました。ドバイでは雨など滅多に降らず、年間で合計しても雨の日は2週間くらいなのだそうです。その貴重な雨を見られる私たちはラッキーね、と思っていたら、ちょいとラッキー、どころではない大幸運(?)だったということが後に判明いたします。。。
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雨は降ってはやみ、降ってはやみ、という感じで、全体的には曇りです。高層ビルの並ぶ中心地を外れると、こんな感じの砂っぽい低い家並みが続きます。
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この赤白もずーっと続いて、これは道路工事をしてるところなのかな?とにかく砂地だけはいくらでもあるので、道路だって好きなだけ広くできるだろうし、2020年には万博もあるし、あっちこっち工事だらけなのです。
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ずーっと赤白。
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まだまだ赤白。。。向こうに見えるのは王様の競馬場だそうで、ドバイの王様は競馬がとにかく大好きなのです。でも、帰ってからサウジアラビアの先ほどの友人にそう言うと、「競馬はみんな大好きだよ、ドバイの王様だけじゃない」との返事が返ってきました。賭け事を禁じるイスラム教の国なので競馬と言ってもギャンブルではなく、しかし優勝馬の予想をして当てたら賞金が出るというのはあるそうで、どう違うのかよく分かりません。
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途中で道路がやたらと混雑してきました。みんなどこに行くのでしょうか、と思うけど、夕方なのでこれは単に郊外の自宅に帰る人々の帰宅ラッシュなのです。車は別に高級車ばかりではなく、ごく普通のが多いし、むしろぼろっちいくらいのもちらほらと見かけました。
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だんだん砂漠っぽい景色になってきました。とはいえ、ドバイはもともと全土がこういう感じの砂漠だったのを都会にしているので、そう考えると改めて空恐ろしいほどのエネルギーを実感します。
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ひょろひょろした、いかにも乾燥に強そうな木が生えています。
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この辺りには王様の妹とか弟とか従兄弟とか、いろんな親戚の人たちの宮殿がこの近辺だけで6軒あり、延々と柵や塀が続いています。敷地の中に農園があったり砂漠があったりするので、とにかくものすごく広いのです。そして、こんなに広いのに屋敷の主はこれを週末だけの別荘として使っているそうで、いつもは都会に住んでるのだそうです。
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門のところ。中を見たい、ぜひともちらっと入りたい、と思います。
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もちろんそれは叶わぬまま、途中のガソリンスタンドで休憩です。私は旅行中ずっとノートにメモを取ってたのですが、それが残り少なくなってしまったのでここで小さなノートを買おうと思ったら、ノートなど無い、と言われてしまいました。ノート代わりにできるようなものも何もないのです。今時はメモ帳を携えてペンで何か書く人も少ないのでしょうね。
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その代わりというわけでもないけど、ミントを一つ買いました。砂漠のドライブなので喉が渇く、しかしトイレはなかなかないからあまり水は飲みたくない、ということで、これがあると便利なのです。ドイツ製でした。
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砂漠ツアーに同乗するみんなが休憩中に談笑しています。しかし、へらへらと笑ってられるのも今のうち、ということが判明するのにそう時間は掛かりませんでした。。。

そういえば、この近くには動物病院がありましたが、そこの看板にはラクダの絵が描いてありました。砂漠ならではのことで、ここではラクダの診られない獣医さんは用無しなのでしょうね、きっと。
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さて、ガソリンを満タンにして、ちょっと休憩もしたところで先に進みましょう。相変わらず王様の親戚の皆さんのデーツ農園などが続き、この富に限度はあるのだろうかと思いつつ砂漠に向かいます。
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ここも宮殿の一つ。国旗が翻っています。
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宮殿の門。
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別の宮殿の門。王様たちの宮殿はうちのアパートの何倍くらい広いだろうか、などと無益なことを考えてはいけません。
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1時間弱ドライブしたでしょうか、とうとう砂漠に到着しました。実際、ここまでずっと砂漠だったわけですが、ツアー会社によって砂漠を4WDで突っ走るためのエリアが決まっていて、この会社のエリアに着いた、というわけです。
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砂漠ツアーということで、私としてはこういう感じの果てしなく続く赤茶色の砂漠を想像してたのですが、、、
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どうもなんだか違いますね。実は砂漠といってもいろいろあって、上の写真のような、ほんとに草1本生えてないような赤い砂丘が地平線の向こうまで続く砂漠は、アラビア半島ではもっとサウジアラビアのほうに行かないと見られないのだそうです。ロマンチックさはちょっと下がるけど、ここも一応ほんとの砂漠ということで、それではさっそく探検してみましょう。
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何の木か分からないけど、うっすらと毛が生えていて、いかにも乾燥に強そうです。
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砂を触ってみると、本当にとても細かくて滑らかで、まるで水を触っているような気持ちがします。
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はだしになってみても、やっぱりとても滑らかで水みたいで、気持ちいいです。
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某氏もはだしになって砂漠のロマンに浸っています。。。
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しかし、滑らかそのものに見える砂漠も、よく見るといろんなものが落ちてて、この茶色いのは何だろうと思ったら、ラクダのフンなのだそうです。ラクダって、あんなに大きいのにこんなに小さなフンをするのですね。
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直径3センチほどのとても小さなウリもあちこちにありました。食べられるのだろうか、おいしいのだろうか、と、何よりもそれが気になりますが、やはりここで味見をするのははばかられ、謎は謎のままで終わってしまいました。
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そうこうするうちに、市内各地のホテルからお客さんをピックアックしたこのツアー会社の車が集まってきました。最終的には12台になり、それが全部揃ってから砂漠ツアーが始まるのです。これは4WDで30分かそれ以上、砂丘をぎゅんぎゅんと上ったり下りたりするというもので、何でこんなことが楽しいのか、私はしたくない、と思ったのに、某氏が「楽しそうじゃないの、やってみよう」と言って参加することになったのです。私はラクダの旅のほうがよかったのに、でなきゃ砂漠の上を気球に乗ってゆったりと飛びたかったのに。。。
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しかし、今さら文句を言っても仕方ありません。運転手さんはタイヤの空気を抜いて砂丘に備えます。車はトヨタのランドローバーで、イスラムさんによれば砂漠にはこれが一番なのだそうです。
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それでは参りましょう!私は揺れの少ない真ん中の席ですが、それでもかなり揺れるので、手すりにしっかりとしがみついてて、写真はありません。その代わり、インターネットから拝借してきた写真などご覧くださいませ。こんな感じで列になって、案外ゆっくりと走るのです。
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角度によってはこんなふうにすごくたくさん砂を蹴散らす場合もあり、砂が窓に当たる様子はまるで水しぶきのようです。なお、こういうツアーの運転手さんはもちろんしっかりとトレーニングを受けていますが、これを個人でやってみる人が後を絶たず、無茶をして事故を起こして救助されるというケースが増えているので、ドバイの警察がパトロールを強化して対応していますが、ほんとにもう頭が痛い、というところだそうです。
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by ammolitering6 | 2018-12-17 11:13 | ドバイ | Comments(0)

写真サイト3個目です。


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