ドバイに行きました 3日目 3

巨大なドバイモールには1,200店舗以上が入っているそうで、これはもう一つの町と呼んでいいレベルではないでしょうか。隅々まで歩いて回ろうと思ったら、少なくともハーフマラソンに挑むくらいの覚悟が必要です。

冷房は正しく24度くらいに設定されているようで、暑くなく寒くない中を黒装束のアラブ女性たちがそぞろ歩きます。なお、この黒装束はアバヤと呼ばれるもので、よーく見るとそれぞれに意匠が凝らされていて素敵です。そして、知らなかったのですが、ちゃんとポケットもついてるのです。それもそうよね、とは思うのですが、ちょっとびっくりしました。伝統的にはアバヤはただの真っ黒で何の飾りもないのですが、いろんな飾りをつけるのが最近の傾向だそうです。
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小さなドームがきれいですね。
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きょろきょろしながら歩いていると、例のアザーンが聞こえてきました。お祈りの時間を告げる歌です。歌とは違うのかもしれませんが、歌ってるように聞こえるのです。そしてアザーンが流れている間はモール中の電光掲示板にこうしてモスクのマークが表示されます。

だからと言って「それっ!直ちにこの場にひれ伏して祈ろう!」という人はいないのですけれど、やっぱりドバイの建前は正しいイスラム国家なのだなと思います。好き勝手やってるように見えても、やっぱり強大なサウジアラビアのお隣ですからその手前仕方がないのか、こういうところがドバイの矜持なのか、どうなのでしょうね。
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モールの中にはスークと呼ばれる古い市場を模したところもあります。これは後で旧市街の本物のスークに行ってみて、正直言って偽物のほうがよっぽど良い、と思いました。その本物というのもドバイのは観光客を狙う蟻地獄のようなもので、ほんとのアラブのほんとのスークとはずいぶん違うそうなのですけれど。。。
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ラクダ~!いてくれて嬉しいよ~。これも偽物だけど、本物のスークにはラクダはいませんでした。なお、ラクダには美しいラクダとそうでないラクダがいるそうで、どこでどう区別するのか私には皆目分からないのですけれど、ここのマネキンラクダはきっと美しいラクダなのでしょうね。
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(たぶん)美貌のラクダ。とくとご鑑賞くださいませ。
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そこかしこにアラブの意匠が見受けられるのがとても嬉しいです。イスラム教では宗教施設や宗教的な書籍などでの人間や動物の意匠をよろしくないものとしたため、幾何学模様と植物模様が大いに発達しました。こういう現代的なモールでも街角でも、その片鱗が随所に見てとれるのです。そういうのって、知らず知らずのうちに人の感覚や美意識に影響を与えるだろうなという気がします。
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こういうのは西洋風と言われてもそうかなという気がします。
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これは模様がどことなくティファニーっぽいけど、ランプが素敵ですね。イスラム文化では光を使った表現も神を表すものとして発達したそうです。
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こういうUFOっぽいのもありました。
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モザイク模様もきれいですね。こういう模様を集めるために世界中を旅したい、という気持ちになります。
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ここにも模様。私はこういう模様を作る職人になりたい。。。
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色白のマネキンが民族衣装を着ています。このお姉さんのアバヤは派手派手ですね。きっと彼女のおばあさんはこれに眉をひそめているのです。その向こうの黄色いのと赤いのは、また何か別の感じのドレスに見えます。

そういえば、このマネキンよりももっときれいな、まさに目を見張るほどきれいなアラブ女性が顔を出して歩いてるのを見かけました。きっと何かのモデルさんに違いない、でなきゃ女神さまかもしれない、というレベルだったのです。アラブではじつは整形も盛んだそうで、お化粧もしっかり濃いのが好まれるので、彼女もすっかり洗ってみれば割と普通だったのかもしれません。

でも、じゃあ私の顔をいじって色を塗ってみれば絶世の美女になるかと言えば、それはあいにくスタート地点で悲しい壁があるわけで、やはりアラブ女性は全体的にとてもきれいな人が多い、男もかなりの男前ばっかり、というのが結論です。
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じゅうたん屋さんがあります。空を飛ぶのをください、と言ったら奥から出してきてくれるでしょうか。
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アラブの古い住宅の中庭を模したところ。噴水がありますね。こういう雰囲気っていいなあ、ぜひ本物を見たかったなあと思いますが、こればっかりはどなたかに招いていただかなくては決して見られるものではありません。
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なんと、モールの中に恐竜までいるのですね、これが。その名も「ドバイザウルス」なのに、じつはアメリカから出土した化石です。そういえばアラビア半島にも昔は恐竜がいたのかな?
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ドームを下からみたところ。ショッピングモールなのに神秘的な雰囲気が漂います。
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広い通路にも噴水があります。やっぱり砂漠の国だとこうして水を囲むところがことさら貴重なのだろうなと思います。
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キンキラキンのものがたくさん。鳥はタカで、アラブではタカがとても大事にされているそうです。
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全身にアラビア語をまとったラクダと金色の船。こういうのを見ていると、うちでも次の間あたりをすっかりアラブ風にしつらえてみたい、という欲求がもくもくと湧いてきますが、よーく考えてみるとうちにはそもそも次の間がないのでした。。。
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アラブ文字を使ったアート商品。今回、アラビアのアートをいろいろ見たいなと思っていて、きれいな幾何学模様のものを何か一つ買えたらいいなとも思っていたのですが、こういう感じの文字のアートのほうが多かったし、模様のほうもこれというのが見つからなかったのです。ある程度まとまった時間の取れた旅行ではあったけれど、アートに関しては物足りなかったというのが本音です。そもそも、買い物したいと思うならやはり一人で行くべきですね。ずっと某氏と一緒だったので、見失ってはいけない、というのが一番だし、足早に「次、次!」と進んでいく彼と一緒では買い物など無理なのです。(それはお互いそうですけれど。)

そしてもう一つ、ドバイでは買い物はかなり嫌な体験でした。デパートでは中国人の店員が何と1メートルくらいの距離でぴったりとくっついて最初から最後まで後をつけてくるので、監視下に置かれている、という感じで品定めどころではありませんでした。また、人気ブランドのお店ではどこも中国人のいわゆる爆買い団体客が群がっていて、店員も中国人が多くて中国人の応対に専念していて、爆買いなどしそうにない私たちには目もくれず、いらっしゃいませの一言もないところが多いのです。

暇な店員がいる場合は、ほとんど例外なく「ニイハオ!」と声をかけられました。そして、中国人か、韓国人か、と聞いてきます。やはり今どきの時世を反映して、日本人か、という質問は3番目と決まっているのです。モールではそれほどでもないけど、あとで旧市街のスークや個人商店に入ってみたときは店員たちが悪質なまでにしつこくて、ドバイでの買い物はほぼ例外なく
1、監視か
2、完全無視か
3、「ニイハオ!」か
4、強引な粘着か、
5、法外なぼったくりか、
このいずれかに分類され、ここらへんを何とかすればドバイの外貨稼ぎももっとずっと大幅に改善するだろうに、と私は思います。王様、聞いてらっしゃいますか?観光立国としてやってくつもりなら、もっと本気でなんとかなさいませ。
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文字アートももちろん素敵ですが、やっぱり模様のほうがいいなあ。そういえば、本屋さんにも行ってアラブのアートの本を見たいと思ってたのですが、ドバイモールにはなんと紀伊国屋書店が入っているということで楽しみにしてたのに、いざとなると疲れが先立ってすっかり忘れてしまいました。。。
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by ammolitering6 | 2018-12-02 11:59 | ドバイ | Comments(0)

写真サイト3個目です。


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