80歳の誕生パーティー

先日、2ヶ月ぶりに雨が降った日に用事で郊外のほうまで出掛けました。橋を渡って、、、
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ずーっと田舎のほうまで電車とバスを乗り継いで行くこと2時間、、、
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ようやく到着いたしました、BC州で最初に植民者が作った町、フォートランレーです。その名の通り「フォート」、つまり砦があり、それは何とアメリカとの戦争のために作られたものだそうですが、実際に戦闘が行われたのかどうかはちゃんと町のいわれの説明板を読んでないので分かりません。
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用事の時間まで30分ほどあったので、そのへんをうろうろしました。わ~い、青空市場だ、行ってみましょう。
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可愛い教会の駐車場を使って行われているこのマーケット、やっぱりバンクーバー市内とは出店している人たちの顔ぶれが多少違って面白いです。名称は一応「ファーマーズ・マーケット」ですが、実際には新鮮な野菜を売るお店は3軒ほどしかなく、他は全部いろんな加工品やクラフト製品で、アンティークを並べている人もいました。お客はご覧のようにほとんどいなくて、やはり雨が影響したのだろうと思います。
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カボチャが出ると一気に秋らしくなりますね。これは小さいのを丸ごと焼いてバターとメープルシロップで食べるのが好きです。フタのように上の部分を切り取り、種をくり抜いて、そこにバターとメープルシロップを入れて焼くのです。シナモン少々をかけてもおいしいですよ。簡単なのでぜひやってみてください。カボチャが固いので、切るときに気をつけてくださいね。
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蜂蜜を売ってるお店では本物の蜂を連れて来ていました。
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赤い点がついてるのが女王蜂です。これは女王蜂になると自然に色がつくわけではなく、何年に生まれたどの女王蜂かを分かりやすくするために色分けしているのだそうです。なお、女王蜂の寿命は平均2年だそうで、タニーちゃんとだいたい同じです。
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教会のそばには墓地があるので、傘をさして散歩しました。墓石にいろいろと書いてあるのを読むのが好きなのです。以前、「雷に打たれて死んだ」と書いてあったのを見たことがありますが、戦死以外で死因をはっきり書いてるのは珍しいです。
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墓地の横には何ともよく似合う洋館があり、ある嵐の夜、ドンドンドン、と扉を叩く音がした。執事が開けてみるとそこには血まみれの男が倒れていて、搾り出すような声で「助けてくれ、、、」と、、、

別バージョンとしては白いドレスを着た若い女の幽霊というのも思いつきますが、私はあんまりミステリー作家には向いてないかもしれません。
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町役場。しょっちゅう映画の撮影に使われているそうです。この町については前にも何度も書いたので細かいことは書きませんが、映画の舞台にぴったりな古い街並みを残す努力をしているのです。
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さて、本日の目的地はこちらの小さな教会で、さっきの教会とはまた別です。小さな町なのに立派な教会が二つもあるところがいかにも田舎らしくていいですね。私はこの二つしか知りませんが、たぶんもっとあると思うのです。

今日はこの後ろのほうの建物でお友達の80歳の誕生日パーティーが行われました。彼女はこの教会の熱心な会員ですが、小さな町では教会が公民館のような役割を果たしていることも多いのです。
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入り口のところにブーケと写真。
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まだ80歳になってない頃のDさん。30才くらいでしょうか。今も変わらぬチャーミングな笑顔、底無しとも思える優しさ、そして幼稚園のときの先生のフルネームやお向かいの家のお友達のお父さんのフルネームを覚えているほどの驚異的な記憶力の持ち主です。Dさんの16歳になる孫娘もずば抜けて頭脳明晰な子供ですが、このおばあちゃんの血を引いてるのですから納得です。
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この日は会場に40人ほどが集まりました。私も2時間かけて来たけどそれはバスの関係で、もっとはるばる遠くから泊りがけでやってきた人たちも何人もいて、Dさんの人柄を慕う人がたくさんいるのだなと思います。私はDさんとはロシア会館時代からのお友達で20年以上のお付き合いになりますが、ロシア会館からは他にはもう一人しかいなくて、何でだろうと思ったら「あの人も死んだ、この人も死んだ」と思い至りました。まあ、そんなものです。。。

軽食の後でもう一人のロシア関係者は用事で帰ってしまったので、「それでは皆さん、ぜひ前に出てDさんとの思い出を語ってください」というコーナーになったとき、仕方が無いので私も即興のスピーチをしました。「あのロシア会館の台所でシェフにこき使われてDさんと共に重労働をしました。風呂桶のようなボルシチ鍋を洗い、小山のようなジャガイモの皮を剥き、大山のような皿を洗いましたねえ~」という内容です。そうそう、ロシア語コーラスでも一緒に歌ったのでした。それも今は昔。。。
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BGMはピアノとアコーディオン。ボタン式のアコーディオンはバイヤンといい、東欧で昔から人気のある楽器です。Dさんはロシア系ではありませんが、ウクライナ人の多い内陸で育ったので東欧文化への親しみが深く、ロシア会館でも熱心に活動していたのです。
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会場にあるステンドグラス。
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寄付をした人たちの名前を書いた昔風のポスター。会員の中に本格的な洋式の書道をなさる方がいるようです。
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この教会が金銭的に支援をしている子供たち。どこの教会でも高齢化が進んで教会員が減り、教会の存続そのものが危うくなっているところが多いのですが、そんな中でもお金を出し合ってこうして見も知らぬ誰かを支え続けている人たちを見ると頭が下がります。
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誕生日のケーキはDさんのお友達が焼いたもの。
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小さいお菓子も同じ方の作品です。フルーツはバスケットに盛り付けてありました。
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コーヒーカップは私の好きなイギリスの陶器で、グリンドリーという作家が始めた会社のペタルウェアというシリーズです。温かい色合いで、欠けても中まで同じ色で、そこがまた素朴でいい感じなのです。新しいときはきっと安価な普及品だったのだろうなという感じですが、今では大人気のアンティークになっています。私も買うならこのシリーズか、あるいはあのギラギラが悪趣味なファイヤーキングのコッパーティントのシリーズがいいなあと思いつつ、何年も全く同じ寄せ集めの皿を使っています。
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by ammolitering6 | 2018-08-28 02:56 | Comments(0)