黒っぽいくらいに真っ赤なサクランボが出回る季節なので、チェリージャムを作ってみようと思い立ちました。これまでにも何度かジャムは作ったことがありますが、たいていは添加物であるペクチンを入れて、ペクチンの箱に書いてある通りに作っていました。もちろんそれでちゃんとできるわけですが、考えてみれば母などはペクチンなど使わずに砂糖とレモン汁だけでとてもきれいなジャムを作るので、私だってやってやれないことはないかもしれない、と思って挑戦してみました。
保存用の瓶も今だとセールになっています。
チェリーを洗って水気を切り、ヘタというか茎というか、あの細長いのを取り、半分に切って種も取り除きます。これがかなり大変な作業で、手は黒く染まるし、いつまで経ってもチェリーの山が減らないし、要らんことを思いつかなければよかった、という後悔が湧いてきます。。。
ようやく種を取り終わったところに砂糖とレモン汁を加えます。
何時間かすると汁気が出てきました。
使うのは某氏のご自慢のこちらのむやみやたらと重い鍋です。厚みといい、大きさといい、ジャムを作るにはぴったりなのです。
瓶とフタもちゃんと熱いお湯で消毒しておきます。100度ではなく82度、と書いてあったので、一応その通りにやってみます。
強めの中火にして、ぐらぐらと沸き立つまで、ということだったので、これくらいでいいかな、という判断をいたしました。それから弱めの中火にして、to simmer、つまり「コトコトと煮る」くらいで20分、と書いてあった通りにしたのですが、、、
ちゃんとこまめにアクも取って、、、
ジャムは「ちょっとゆるめかな~」というくらいで止めるのが鉄則、と母から聞いていたので、20分軽く煮込んだあと、ちょっとゆるそうだけど冷めたら固まるだろうと思って火を止めました。
じゃ~ん、新鮮な旬のチェリーを使ったジャムの完成、、、だと思ったのですが、そうは問屋が卸しませんでした。冷めたので冷蔵庫に入れて、夜になって開けてみたら、いくらなんでもゆるすぎる半シロップ状態だったのです。味のほうは材料がいいのでしっかりチェリー味でおいしかったのですけれど。。。
仕方が無いので翌日になってもう一度煮直したら、今度は逆に煮すぎてがちがちに固くなり、一人で暗い部屋にこもって半日くらいは泣き暮らしたいような気持ちになったのでした。ジャムの道は険しいです。。。