坂道の多いシアトルの街を歩き回り、美術館でも歩き回ってクタクタだったので、スターバックスの後はホテルの部屋に戻ってでれ~っとしていました。ホテルまでの最後の道のりを歩きながら、このあとまたスタジアムまで行ってナイターだけど、絶対歩きたくない、タクシーでしか行かない!と心に決めていました。
でも、2時間ほど脚を休めていたら割と元気になり、まあ何とかいけるかな、と思って結局歩いていきました。結果的に、夕方のシアトルの渋滞はものすごかったので、歩いていって良かったと思います。歩いて45分くらいの距離ですが、タクシーで行っても同じくらいかかったんじゃないかなと思うほどだったのです。
自家用車も多いけどバスも多くて、バス通りはバスだけで既に混雑しています。
道すがら商店の窓を眺めていると、「パトロンとカスタマー以外は入ってはいけません」と書いた張り紙があちこちにあります。パトロンもカスタマーも顧客というような意味ですが、要するに用事のない人が入ってきたら直ちに通報しますよという意味で、それはもちろん強盗などの用事がある人の入店はできませんということなのでしょう。
そういうのは別にどこでも同じだと思うのですが、わざわざこういう張り紙があるのってなぜなのでしょうか。それはやっぱりアメリカがこじつけと屁理屈と強引な訴訟の国だからなのかな。。。
あるお店には「私たちはイスラム教徒の隣人たちの味方です」と書いてありました。
別のお店にあったこのポスターも同様に宗教差別や人種差別、性別差別をしない、という意味なのでしょうね。
角々にはこうして有料または無料の新聞を売るボックスがあります。
本日のシアトル新聞の一大ニュースは、シアトルに誘致された巨大企業アマゾンに対してシアトル市が新しい重税を課すことの是非を問うものでした。シアトルをもっともっと豊かにしてくれる金の卵ではありますが、アマゾンその他の巨大ハイテク企業はシアトルの物価をますます押し上げ、安月給で普通の仕事をしている人たちがますます住めない街になっていきます。
それを何とかしなくては、ということで巨大企業から雇用人数ごとに人頭税を取るというアイディアが出たのですが、企業側は「冗談じゃない、せっかく来てやったのに」と当然の文句を言ってて、さあこれからどうなる???というのがシアトルのもっぱらの関心の的なのです。アマゾンはバンクーバーにも大きなオフィスを建てる予定があるので、バンクーバーとしてもこの成り行きが気になるところでしょう。
そうこうするうちにようやくスタジアムにたどり着きました。やっぱり2時間くらいでも休憩するのはいいものですね。若者だったら朝から晩まで観光して回れると思うけど、私たちは中年夫婦なのでそれなりのペースを心がけるのが賢いというものです。
ただいま~、昨日も来たけど、今日も来たのよ。いつでしたか、甥が4歳か5歳くらいの頃に彼の家に泊まりに行ったことがあります。一泊して翌日はよそに行き、それからまたもう一泊しに行ったら、彼は「この前も来たけど、また来たの?ちゃんとお母さんに挨拶してね」と言って出迎えてくれました。。。
今日はちゃんとスタジアムの外の露店で水と食料を確保していきました。このピーナッツがかなりおいしくて、カナダでも売ってるなら買いたいほどです。
昨日は3階までまっすぐ上がったのですが、今日は某氏が「ここを見て回ろう」と言って2階に連れて行ってくれました。
おお~、知らなかった、こんな世界が広がっていたのですね!こんなふうにお店などがぐるーっと並んでいるのです。
野球のフィールド(というのかな)のところも近く見えますね。試合前の準備で水をまく人たち。
粒々アイスクリームという変なものを売るお店。
中継のカメラ。
ワインのお店までありますが、やっぱり野球と言ったらビールのほうが似合う気がします。
お土産屋さんはもちろんマリナーズグッズばかり売ってます。
このアナウンサーは、、、
マリナーズの名物解説者だった方で、「マイ、オー、マイ!」という驚きの声が有名なのだそうです。
ときどきドスンドスンと大きな音がするなと思ったら、こうやってボールを投げるところがあって、腕自慢のお兄さんたちが思いっきり投げていました。
このキャッチャーが受け止めてくれます。ちゃんと投げないと顔にぶち当たりそうで怖いですね。
行列になってるのは、、、
マリナーズのマスコットであるムース君のお部屋です。こういう着ぐるみって暑いでしょうね。その昔、弟が高校生の頃にアルバイトでこういうのを着たことがありますが、ミッキーマウスのに入る予定だったら手違いで何か別の地味なキャラクターのがやってきて、可哀想な彼は「ミッキーじゃない!」と言って彼女に振られたという辛い過去があったはず。。。
噴水の中にバッターの銅像。
ここにもテレビカメラ。こういうのの生中継のビデオを瞬時に編集して「ただいまのプレーをもう一度」などとやってますが、やっぱりものすごく神経を使う仕事です。知り合いの人がやってましたが、ライブで一度にたくさんの画面を見ながらやるので、1試合終わったらとにかくクタクタ、あとは一週間何もしたくない、という仕事で、お給料もそこらへんのところを考慮したものになってるそうです。
解説の人たち。こういう解説のデスクはマリナーズのはちゃんと全体がよく見える位置の室内にあるので、これはたぶん対戦相手用とかそんなのでしょう。雨ざらしだ、と思うけど、雨が降ったらこの球場はちゃんと屋根が閉じるようになっています。
なぜか畑もありますね。ここで育てたものを売店で使ってるそうです。
売店は2階でも3階でもだいたい同じようなホットドッグなど売ってますが、2階にはタコスのもあって、、、
なんと、ここではコオロギというかバッタを売っています。チリペッパーとライムの味で、お値段は450円くらい。
これが気になって仕方がないので、ちょっとだけ迷った挙句に買ってしまいました。唐辛子の辛いのは苦手なのですが、、、
うん、バッタですね、これは。陸上のエビみたいなものでしょうか。ガリガリとかじってみると、辛くて酸っぱくて、たくさんは食べられませんが妙に病みつきになります。おいしいかというと、、、ほどほどおいしいと言っていいのでしょうね。またこれを食べにシアトルまで行きたい、というほどでもないけど、また来たらまた買いそうな気がします。
ここはホームランポーチというところ。ホームランがここらへんに飛んでくることが多い、ということなのでしょうか。
スタジアムの近くには貨物列車の通る線路があり、スタジアムで試合が行われているときにはわざわざ汽笛を鳴らして通るのだそうで、昨日も今日も何度か汽笛が響き渡っていました。