つい先日行ったばかりですが、今日もまたイタリアに行ってきました。今まで秘密にしてましたが、実はうちにはどこでもドアがあるのです、、、と言えたらいいなあ。ドラえもんのいろんな道具の中で、一番欲しいものはこのどこでもドアなのです。
そういえばその昔、バスの中で会った変なお兄さんが「友達の家の地下室にどこでもドアがあるから見にこないか」と誘ってくださったことがあります。その方はそれで日本にも何度も行ったことがあるそうで、おお~、それはすごい、とは思ったものの、やはりそこは丁重にお断りしておきました。世界は謎に満ちていますね。
ともあれ、今日のイタリアはかつてバンクーバーのリトル・イタリアだったコマーシャルドライブというところです。某氏はここにあるサンタバーバラという八百屋さんが大好きでたまに出掛けていくのです。でも、今日は買い物の前にピザ屋さんに入りましょう。
壁にかけてある絵はナポリの火山「ベスビオ火山」です。派手に噴火してますが実際には1944年以来噴火活動は止まっているそうです。ただ、このあたりにはもともと火山が多くて、中でも一際巨大な火山が最近になって大噴火の兆しを見せているそうなので、この山がまたこの絵のようになる日も近いのかもしれませんね。
ずいぶん奥行きのあるお店なのです。
バーもあります。
キッチンはオープン形式になっていて、、、
わざわざイタリアから輸入したというこの釜でピザを焼いてくれるのです。働いている人もほんとにイタリアから直輸入した新鮮そのもののイタリア人風で、小柄でフレンドリーで少しシャイな感じで好感が持てます。イタリアは若い世代の失業率の高さがとても大きな問題で、特にナポリなどの南部ではその傾向が顕著なので、諦めて国を捨てる人が増えているのです。
某氏のは大きなピザ。
私のは濃いトマトスープと小さなピザのセットです。シンプルなマルガリータのピザも、ぼってりした感じのスープも、毎週1回くらいは食べても飽きないようなおいしさです。
せっかくイタリアに来たのでエスプレッソも頼みましょう。きめ細かいクレマが美しく、はい、こう言っては何ですが私のよく知ってる某コーヒーショップのよりもずっとおいしいです。。。
こうなったらデザートも食べないわけにはいきません。やはりティラミスにすべきかとも思うのですが、私は実はティラミスがそれほど大好きなわけではないので、多くもない選択肢の中からパンナコッタを選びました。こってりしたババロアみたいなデザートです。
これは上に余計なものが乗らないほうが私の好みですが、それがなければ十分おいしかったです。感動的なおいしさというほどでもなく、どっちかというと家庭で作るクリームゼリーという感じでしたけれど。
そのあとイタリア食料品店に行って、マロングラッセを買ってしまいました。
パッケージと実物はまあまあ似ていると言ってよいでしょう。これは上等で上品な栗のお菓子というわけではなく、とにかく甘ければそれでよいという感じで、イタリアの田舎のおばあちゃんが作るお茶うけの駄菓子なんだろうなと思います。渋茶の代わりに濃いコーヒーを入れて、ひたすら甘いこれをときどき齧りながら3時間くらい村の噂話をするのです。
これはポーランドのお菓子。うちのお店のチェコ人のスタッフへのプレゼントです。この素朴というか野暮ったいというか、悪気のなさそうなデザインがいかにもヨーロッパ風ですね。
おまけ。桜の花がほんの少し咲き始めていました。バンクーバーもようやく春になりました。