もうすぐV君の誕生日なので、小さな絵を描いて安上がりに済ませようと思い立ちました。私は長年彼に一方的な愛情を注ぎ続けていますが、私の愛の形ははっきり言ってとっても節約型なのです。この写真のような絵のような雑誌の切り抜きが素敵だなと思ったので、、、
適当に紙に下書きをして、、、
金と焦げ茶を混ぜてバーニッシュで薄めたもので輪郭を取りました。
そしてうっすら、うっすらと塗っていって、、、
何層か重ねてできあがり。
表から見たらこうなっています。赤いケシの花は戦場の土に染みこんだ血の色に咲いていますね。カナダでは戦没者記念日に赤いケシの花をかたどったピンを身につける風習があり、これはこのピンを作って売ってるランドセル屋さんならぬ退役軍人会の資金となります。売るというか、寄付と引き換えにピンを貰える赤い羽根募金のようなものです。集まったお金は戦没者遺族のために使われます。
赤いケシ、赤い血、戦争、ということでとても分かりやすいイメージなのですっかり定着していますが、もともとは第一次世界大戦のときに作られた「フランダースの戦場にて」という詩からきているそうです。フランダース、、、ということはそこで犬がたくさん戦ったのだろうか、と思ってしまいます。でも、犬も戦ったかもしれませんが、主役は人間たちです。
戦争とケシを関連づけるのはカナダをはじめとするイギリス連邦各国で広く行われているものですが、ロシアにもケシの花になぞらえた戦争の歌があります。どうしても探せなかったのですが、どんな歌だったかなあと気になって眠れません。。。
ところで今日はSさんにお会いするためにちょっと離れた住宅地のほうに行きました。バスを降りておうちへ向かう途中、霧の立ち込めた墓地を歩きました。
趣があってよろしいですね。しかも広い墓地の中でちょっと迷って遠回りしてしまったので、行き倒れるには理想的な場所よね、何かと手間が省ける、と思いながら歩きました。
しかしやがて墓地を抜け、モグリのおでん屋「S」でおでんをたくさん食べ、お土産もたくさんもらって帰途につきました。これは散歩を兼ねて歩いて帰る途中に見かけたセントバーナード。こういうのがたくさん戦う戦場を想像するとなかなか強烈ですが、、、
このわんこは戦う気は全くなさそうです。
Sさんから頂いたマークスアンドスペンサーのクッキー。やっぱりクッキーはイギリスが一番おいしいような気がします。料理がまずい分をクッキーで頑張っているということでしょうか。
干した桃。こういうのは私の好みにぴったりなのです。
某氏が大喜びした特大チョコレート。このトレーダージョーというのはアメリカのオーガニックスーパーなのだそうです。
そして靴下。私が羊が好きなのがばれていたのでしょうか。しかし、この羊は妙に可愛らし過ぎますね。どっちかというと羊というより白い毛虫です。
やたらと上等な日本のチョコレート。このメリーというブランドは見たことがあるけどデパートなどで売っていて高いのであまり食べた覚えはありません。この箱もいかにも上等そうで、、、
うん、中身もしっかり上等そうです。すごいすごい、と言い合ってさっそく一つ食べてみたら、やっぱりこの前のチェコの安そうなチョコレートよりずっとおいしかったです。Sさん、たくさんごちそうになった上に上等なお土産もやまほど頂いて、いつもながら略奪しに行ったような満足感がありました。おでんが食べたくなったらまた足を運びますね。
ところで、某氏が「じゃあ僕も一つ」と言って選ぼうとしましたが、箱のふたの裏に書いてある説明書きはすべて日本語です。箱の表は全部英語なのになぜ!?という彼の訴えはまことにもっともで、ごめんね~、と言うしかありませんでした。
この前のバターの保存容器を使ってみました。これは室温で柔らかくしたバターを上の部分に詰めたところです。下の容器には水を張っていて、それでバターが空気に直接触れないようになっているのです。水は2~3日に1回換えるように、と書いてありました。
これは使ってバターが減るとどうしても多少は空気に触れることになると思うのですが、水でフタをすることで最低限に抑えられるということなのでしょう。使ってみたらやっぱり柔らかいバターがあるととても便利で、今日はつい滅多に食べないトーストを食べてしまいました。
バター入れに気を良くした某氏は同じお店に行ってこれも買ってきました。うちにもちゃんと一つあって、私としては別にそれでいいじゃないかと思うのですが、某氏は20年くらい前に誰かに貰ってずーっと使っていたその胡椒挽きにずーっと20年間不満があったそうで、数年前からこれを買い換えたいとつぶやいていたのです。
どういうわけか、お店で半額セールになっているのはこの色と他にもう一色だけだそうですが、某氏はもともとこの色が好きなので良かったです。
某氏の暴走が止まらず、同じく砂糖壷まで買ってしまいました。これまた前のがちゃんと使えるのに、と思いますが、それもやっぱり20年以上前に誰かに貰った年代物の安物だったので、潮時だったのかもしれませんね。狭い台所がささやかに一新して、心楽しく皿洗いができるというものです。