カナダならでは、あるいは世界基準

郵便受けのところに郵便局からのお知らせが貼ってありました。何かなと思ったら、間違って配達された場合の対応についてのお願いでした。正しい住所だけどもう引っ越してしまっている人に届いた場合は「この住所ではありません」と書いて、間違った住所だった場合は「間違って配達されました」と書いてポストに入れてください、そのへんにほったらかしてはいけません、という内容です。

これはつまり、そのへんにほったらかす人が多く、それによっていろんなトラブルが発生しているということなのでしょう。これはいったい誰のせいかと考えると、そもそもあて先をちゃんと書かない、郵便局で分類する人がいいかげん、配達する人がちゃんとあて先を確認しない、受け取った人が無責任、という要素が考えられます。要するに、カナダならでは、これでこそカナダ、という問題ですね。

カナダの郵便は本当に呆れ果てるほどいい加減で、私は全く信用していません。今年はたった半年くらいの間に届くはずの郵便が届かなかったのが3件、すぐ近所の会社からの手紙が1ヶ月かかって着いたのが1件ありました。これはどれも「送ったからね~」という連絡があったものばかりなので、知らないうちに紛失しているものだってあると思います。あまりにもあてにならないので、今では取りにいけるところにはわざわざ出向いて受け取っています。
カナダならでは、あるいは世界基準_a0172884_1193420.jpg



これから万単位の難民が入ってくることが予想されるバンクーバーではホームレス問題が深刻です。これまたいろんな原因が絡まりあっているので、単に家賃が払えない貧困が問題というだけでなく、そもそも手ごろな価格の住宅が決定的に足りない、精神病患者がホームレスになっているケースが多い、家庭の崩壊による若年層の家出が多い、など、他にもいろいろあります。

それじゃあ収容施設を作ろう、ということになっても、うちの近くに作ってもらっては困る、ということで予定地すべてが駄目になった自治体もあるし、なかなか難しいです。バンクーバーの場合は例のリバービュー精神病院の問題を解決しなければ何をやっても無駄という気もするわけですが、どっちにしてもこういうところに大量の難民が入ってくるわけです。ホームレスではなくても家賃の値上がりに対応しきれず立ち退きさせられる不安を抱えている年金生活者などの問題もあるので、そこで「難民だったら住居は無料です」ということになれば、カナダ人の間にもシリアのパスポートの需要が出てくるかもしれませんね。
カナダならでは、あるいは世界基準_a0172884_1295248.jpg



カナダならでは、あるいは世界基準_a0172884_1365257.jpg



駅の真上または真横のマンションは中国人に大人気だそうです。
カナダならでは、あるいは世界基準_a0172884_137832.jpg



お値段はたったの3千万円ちょっとより。2億3千万円のバンクーバースペシャルより2億円もお得です。マンションまるごと買い占めることだって夢ではありません。
カナダならでは、あるいは世界基準_a0172884_1375810.jpg



3千万が高いという貧乏なあなたのために、1700万円よりのお部屋もございます。ただし、ジュニア・ワンベッドルームです。。。「ジュニア」って、どれくらいでしょうね。押入れよりは広いといいけど。アパートが小さくなるばかりのバンクーバーでは、高層マンションの部屋は「スーツケース・イン・ザ・スカイ」と揶揄されています。ウサギ小屋と言って日本を笑っていた時代は遠くなりました。
カナダならでは、あるいは世界基準_a0172884_140517.jpg



しばらく前にロウソク立てを落っことしてしまい、溶けた蝋がガラスの内側に飛び散ってしまいました。取らなきゃいけないなと思いつつそのままにして忘れていたわけですが、昨日これを使ってみたら、思いがけず綺麗な模様が出てきました。意図せずして素晴らしい作品を作ってしまった天才アーティスト、葉子さん。。。
カナダならでは、あるいは世界基準_a0172884_145494.jpg



外は雨。塗れた道路に街灯その他の明りが映っていて、めがねをかけないで見ると何とも幻想的です。近眼で得することなど何もありませんが、夜の明りだけは例外だな、と思います。これをカメラで写し取りたいなと思って何度もやってみましたが、どうもうまくいきません。でも、それなりにいろいろ面白い模様ができました。
カナダならでは、あるいは世界基準_a0172884_153984.jpg



カナダならでは、あるいは世界基準_a0172884_1535432.jpg



カナダならでは、あるいは世界基準_a0172884_154345.jpg



カナダならでは、あるいは世界基準_a0172884_1561670.jpg



カナダならでは、あるいは世界基準_a0172884_1564386.jpg



カナダならでは、あるいは世界基準_a0172884_1571824.jpg

Commented by みち子 at 2015-09-26 03:57 x
カナダの郵便は「高い、遅い、届かない」の3拍子が揃ってますね。私はそれほど被害を受けていないけど、いつか2週間位旅行に行くので、holding Mails というサービスを利用しました(これが20ドル以上する)。旅行から帰ってきたら留守中の手紙がバサッと配達される筈だったのに、これが全然来なかった。あっちこっちに足を運んで聞いたけど結局分からずじまい。郵政省に文句を出そうと思ったけど、旅行中に大切な手紙は来なかった筈なので。たぶん無駄な労力と思って止めました。

それなのに郵政省は黒字だそうです。給料も良くて配達人の希望者の長いリストがあるとか聞きました。私は種々の請求書、支払いなど、全部オンラインでするようにしたので、郵便で来るのは、ジャンクメールと寄付のお願いが殆どです。

来週はじめに日本に行きます。
Commented by ammolitering6 at 2015-09-26 10:22
ほんと、お話になりませんよね。郵便局のいい加減さを考えると頭に血が上ります。アパートだとそもそも部屋に届けようとさえしないで不在届けを郵便受けに置いていきますが、最近はそれさえしなくなったらしくて、近くの郵便局に私宛の小包が知らない間に保管されていたこともあります。たまたま偶然別件でそれが分かったのですが、そうでなかったら知らないうちに返送されていたところでした。以前には実際に返送されてしまったものもありますが、それは香港の郵便局に置かれたままで送り主に返送されず、廃棄処分になる寸前で判明しました。

Holding Mailsのサービスも、期間中に届いたものがないならないで、一言知らせるべきですよね。無責任この上ない話です。郵便局は組合が強いので、できるだけ働きたくないけど権利だけは最大限に欲しい人たちが群がるのです。今の時代の労働組合は社会の発達の阻害にしかなってない気がしてなりません。

日本でのご旅行が安全で楽しいものでありますよう。お帰りになったらまたときどきご覧くださいね。
名前
URL
削除用パスワード
by ammolitering6 | 2015-09-26 01:59 | Comments(2)

写真サイト3個目です。


by ammolitering6