あれこれ怖い日
2015年 08月 20日
リンゴとクランベリーを鍋に入れて強火にかけ、ちょっと温まったら弱火にしようと思ったのをすっかり忘れて赤カブの皮を剥き始めてしまいました。その結果、当然のように焦げてしまったのですが幸いなことに炭焼き状態になる前に気がついたので、焦げ目のカラメル風味がついてしまいました。砂糖は入れなかったのであまり甘くありません。そのためメープルシロップ少々を加えてみましたら、軽い焦げ味と良く合って、思いがけずおいしいおやつができました。無意識のうちに絶品料理を作ってしまえる自分の腕前が空恐ろしいです。
これもまた地獄の釜のようでおどろおどろしいですね。赤カブをたくさん入れてボルシチを作ったのです。私の作るロシア会館のシェフ直伝のデューカボル風ボルシチは、可食物であれば何でも食べるゴミ箱のようなロシア人に本場の味だと太鼓判をもらった名作です。喜んでいいのか嘆いたほうがいいのか判断に苦しみますが、そのへんの考察はさておき、ときたま大きな鍋で作ります。
ボルシチは一日おいたほうがおいしいというのが昔から言われています。「昨日のボルシチ」というのはおいしいものの代表のような言葉だそうですが、ロシアの小話では嫌な客がやってきたら「昨日のボルシチはどうか?」と勧めるそうです。客が「そりゃあいいねえ、いただくよ」と答えると、「それじゃあ昨日来い」と言って追い返すのだそうです。まだたくさん余ってるので誰かに言ってみようかな。みなさん、明日急に私を訪ねてきたら嫌がらせを受けることになります。ぜひともおいでください。
できあがりました!サワークリームとディルを乗せるのが本場の流儀ですが、ディルはどこにでもはびこる雑草なのに買えばやたらと高いです。サワークリームが1ドル40セントのところにディルに5ドルも6ドルも払いたくはありません。そんなわけでここはパセリ、いや、ペトルーシカちゃんにご登場願いました。うどんにも駆り出されるペトルーシカちゃん、万能選手です。