心尽くしのプレゼント
2014年 12月 20日
ただ、後になってスタッフの一人が「誰も聞いてないのに、あんなことして恥ずかしくないのかしら」と馬鹿にしたように言い放ちました。同じ事柄を前にして、こうも受け取り方が違うというのは面白いものだなと思います。
商店の窓にもクリスマスの絵がたくさん登場しています。
よく見ると細部はけっこう雑です。でも、こういう大きな絵はこれくらいのほうがいいのです。私もその昔しばらくこれをやって小銭を稼いでいましたが、馬鹿丁寧に何時間もかけて描いていて、全然商売になりませんでした。それでも楽しく描いていたことを今でも窓絵を見ると思い出します。
お店では常連のお客様がカードと商品券をくださいました。いつも行くスーパーの商品券なのでとても便利です。Mさん、ありがとうございます。一度会ってすぐに覚えるお客さんもいれば、何度見ても初めて見たような気がする顔もあり、接客はほんとに難しいとつくづく思います。
この時期嫌なのが忘年会です。よせばいいのに私のお店でもそれをやり、しかも私の時給2時間分に相当する金額指定のプレゼント交換なるものも強制されます。あのですね、私はパートの仕事でささやかに稼いで、この物価の高い町で自活して慎ましく暮らしているのです。プレゼント交換などという無駄な消費をして、さらに持ち寄りパーティーの食材など買っている余裕はないのですよ、と思います。年末はそれでなくても出費が多いのです。しかし、ぶつぶつと一人文句を言っても通用するはずもなく、のこのこと出かけてプレゼントを貰ってきました。あげるのは嫌だけど貰うのは嬉しいものです。風邪を引きそうになったときにこれを塗ると魔法のように治る!というオイルだそうですが、風邪を引いていなくてもこめかみに塗ると頭がすっとするような気がします。世の諸々にケチをつける私の頭もこれで少し冷えるかもしれません。
八百屋さんで少々の金柑を買いました。これを甘露煮にするとおいしいのですが、それには手間がかかります。怠惰な私としてはそれは受け入れ難いので、そのままかじります。金柑は苦さと甘さと酸っぱさが渾然一体とならずに段々で順番にくるところがおいしいです。
Cちゃんがクリスマスプレゼントをくれました。Cちゃん、どうもありがとう。仕事二つを掛け持ちして、週に何度もスポーツもするCちゃんですが、時間とエネルギーをどうやりくりしているのか、台所にこもってあれこれと手のこんだものを作ったりもします。妙なクラフト作品をくれることもあり、これをどうしろというのだろう、と考え込むのもまた一興です。今年のプレゼントセットも手作りのものばかり取り揃えてありました。これは瞬く間に消えうせてしまったクラッカー。さっき私の机の上にあったはずなのに、今見ると空っぽです。どこに行ってしまったのでしょうか。不思議でなりません。。。
これは明日の朝の楽しみに取っておこうと心に決めています。アーモンドに飴がけをしてココアをまぶしたもので、これをたった一粒味見しただけでやめた私は大変偉いです。
まだ続きます。これはパッションフルーツとブランデーを混ぜたもので、これを炭酸水で割るのだそうです。
これはメープルシロップとブランデーの入ったマスタード。Cちゃんはブランデーが好きなものと見えます。
そして最後にフルーツ入りのケチャップです。これは一体どうやって食べたらいいのかな。味の探求において恐れを知らないCちゃんは、こうして私にもいろいろと面白いものを味わわせてくれます。かつて一緒にカイコの缶詰を開けた戦友も彼女でした。あれは本当にまずかったね、Cちゃん。また来年も一緒に遊ぼうね。