思うこと
2014年 12月 18日
国家が経済破綻するってどんな感じなのでしょうか。ギリシャとか破綻してるそうですが、それでもやっぱり羊飼いは我関せずで雲を眺めているような気がするし、イタリアもかなりなものですが、この前会った若いイタリア人は若者の失業率が50%に達して全然仕事が見つからないからカナダに来たと言ってました。ということは、これからどんどんカナダにもロシア人が増えてくるのかな。もう今でも、以前より東欧系の言葉を聞くことがずいぶん増えました。アラビア系も数年前から急に増えたけど。。。私を見捨てたV君じゃあてにならないから、新しく来た人たちにロシア語を教えてもらえる、と浮かれる気持ちになりますが、実際にはそんな呑気なことを言ってられる状態ではなくなるのかもしれません。それに、事はギリシャやイタリアやロシアばかりではないかもしれません。
日本はどうなのかな。この前はなぜか突然選挙をやってましたが、解散総選挙って確か内閣不信任案を突きつけられたときにするものじゃなかったのでしょうか。違うのかな?と思ったけど、実行されたということは違うのでしょうね。ともあれ、最近インターネットのサイトなどぶらぶらと見ていて思うのは、日本すごい!さすが!日本世界一!というような記事が多いなあ、ということです。他の国の人たちがこぞって日本を褒めちぎっている言葉を並べてあるのも多いです。まあ、実際に日本人は礼儀正しくて真面目でよく働くという美徳はあるし、清潔にするし、美点も多いと思います。カナダにいると、「これは日本では有りえん。。。」と絶句するようないい加減さに出くわすことも確かに少なくありません。でも、「ほーら見ろ、誰も彼もが日本にほれ込んでいるぞ」と、これでもかとばかりに繰り返すのはどうも何だか気持ち悪いな、と思います。
これは何だか、、、そう、馬鹿殿様に家来がこびへつらっておだて上げてるような様子です。ほんとは殿様を馬鹿にしてて、殿様がいい気になってもっともっと馬鹿になっていく間に実権を掌握していく、というパターンを思わせます。日本の良いところを自覚すること自体はとても良いことだと思いますが、真面目で礼儀正しくて誠実で清潔で、というのは何も日本の専売特許ではなく、外国にもちゃんとある価値観だということを忘れてはいけないと思います。外国から学ぶべきことも多々あり、それもおろそかにしてはいけません。そうしないと、おだてられて舞い上がり、日本文化は世界一素晴らしいんだから世界に広めなければ、という妙な使命感を持ってしまったりするかもしれません。特に、まだまだ多くを吸収して学ぶべき若い人たちがそういう考えを持ってしまうのは危ないと思います。
日本、大丈夫でしょうか。若い人たちの失業率は日本でもかなり高いようだし、私も同じですが不安定で低収入の仕事をしている人も多いようです。そうかと思えば仕事はあっても文字通り死ぬほどこき使われていたり。。。そのうちに日本もルーブルみたいに円が下落して、TPPもどうにかして首が絞まり、治安維持法みたいなのが復活したことで声も出せなくなって、世界の皆さんさようならの事態になってしまうのでしょうか。まあ、その前に原発がまたどうにかなったりしたらえらいことですが。。。日本すごい!日本最高!という連呼が聞こえてくるのは、ほんとは「落ちる!助けて!」と言ってるのかもしれない、という気がします。