森の仕事の現実について
2013年 08月 21日
食事はいつもバイキング式ですが、大人ばかりのグループでも、先に来た人が好きなものをたくさん取ってしまって遅く来た人の分け前がないということがあります。大人なのに食事は子供料金で注文するグループもあります。そうするともちろん料理の量は少ないのですが、いざ食べるときになるとそういうことは忘れてしまうもので、足りない足りないと苦情が出たりするのです。人間はやっぱり食べ物となると弱いものです。
これは20名様のおやつです。イベントがあるとスタッフも食べ物にありつけますが、それは時間が許せばという条件つきです。休憩を取る暇もないほど忙しいときには、せっかく残り物があってもそれどころではないことになります。今日などは11時間の労働で、ディナーの後に立ったままポテトサラダ少々を食べただけでした。おいしかったのですが、ガソリンスタンドで燃料補給をしている感じです。
忙しいとは言っても、やっぱり森の中の仕事だと敷地内を移動するだけでも休憩になります。今日は鹿を見ました。これだけ近付いてもあんまり怯えた様子はありません。
でも、せっかくのお食事中に人間がじろじろと見るのは鬱陶しかったのでしょう。めんどくさそうに森の中へ去って行ってしまいました。鹿さん、ごめんね。
ディナーが終わって一区切りついたとき、シェフが「今日はさすがに忙しかった、一瞬仕事が嫌になった」と言って本日の状況を図解してくれました。今日のような日は「バスの下になってる」というのだそうです。シェフ先生によれば、忙しさには4段階あります。1、バスに乗っている(時間に余裕があって気持ちもゆったりして働ける)から始まり、2、バスを追っかけている(やや時間に追われている)、3、バスの前を走っている(予定に間に合わないかもしれず、かなり慌てている)、4、バスの下になっている(予定の時間に間に合わなくて「こんな仕事辞めてやる」と思っている)というものです。今日はほんとに私も気分はバスの下敷きでしたが、シェフよ、どうぞ辞めないでくださいね。
なるべくならバスに乗ってたいね。
葉子ちゃん、お疲れさまです。バンクーバーにもどったらAさんと3人でお疲れさま会しようね。
それにしてもシカちゃん!こんな可愛い子と遭遇したら、一瞬しんどさも吹き飛ぶのではないですか?
お疲れ様会、楽しみです。どこがいいかな。アフガニスタン料理とかいかがですか?
森のいいところは、やっぱり鹿やリスとの出会いがあることです。疲れもほんとに吹っ飛びますよ。熊は1回だけ会いましたけど、あんまり近いと怖いので、これからは夜に帰るときは懐中電灯を持って存在をアピールしながら歩くことにします。
熊は歌を歌うといいみたいだけど。ある日、森の中熊さんに出会った♩って歌はどうだろう。熊鈴もいいみたい。でも会った瞬間に「あー!!!」とか叫んだら襲われるって書いてあった。じっと目をみながらゆっくりあとずさるんだって。目を見てもだいじょうぶなのかな?とにかくそんな目には会いませんように。
しかし、重労働だね。マネージャーさんとかいないのかな?なんでもシェフまかせ?シェフすごいね…。葉子ちゃんもすごいけど!
夜道で熊とばったり出会ったら、叫ばずにいられるでしょうか。自信ないなあ。。。
キッチンの仕事はほんとにハードですよ~。マネージャーはいるけど、キッチンはシェフ任せです。偉大なシェフなのです。一緒に働く人たちに恵まれて私はすごーくラッキーです。