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大きい白ちゃんの散歩

昨日の夜は大きい白ちゃんを水から引っ張り出しました。びっくりさせてごめんね、白ちゃん。最初はやっぱりびっくりして殻を閉じていましたが、割とすぐに「こうなってしまったものは仕方が無い」という感じで体を開き始めました。でも、手の平の上では折り曲げた体を広げるのは大変な作業です。苦労していたので、殻を持ち上げて助けてあげました。
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渦巻きになったほうから見たところ。粘液を出しながらゆっくり歩きます。
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もうそろそろ水に帰してあげようと思って水槽に手を入れたら、大きい白ちゃんは私の指に吸い付いたまま、なかなか離れようとしません。慣れてくれた、という嬉しい気持ちもありますが、たぶん実際には私の指とその辺の石ころの区別がそもそもついていないのでしょう。
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ようやく、ぽと~ん。。。白ちゃん、また遊ぼうね。
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今朝は青空が見えて、知らないうちに花が咲いている木もありました。今年はもう春は来ないのだろうと思っていたので、嬉しい驚きです。
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by ammolitering6 | 2017-03-31 12:32 | Comments(0)

過去と未来の交錯

なんと、この私が最新式の携帯電話を手に入れました!これにて世界はめでたくほんとに21世紀に入ったと言っても過言ではないでしょう!世界のみなさん、おめでとう!

リモコンを扱えないので一人ではテレビを見ることさえできない私に携帯電話など与えても無駄という気がしないでもないのですが、最近はお店の仕事でも携帯電話を使った注文システムがあり、自分でも使ってみなければならないのですが私の古い(5年くらい前のもの)携帯では使えなかったのです。

また、電話として使うだけなら困ることもなかったのですが、それ以上のことはほとんど何もできない状態だったところにもってきて、ラインというのを何度も勧められるようになりました。これまた、聞いたことはあるけれど、という程度だったのですが、確かに使ってみれば便利なものですね。

ただ、大勢の人とあまり頻繁にやりとりをしていると気がいくらあっても足りないので、ほどほどにしようと思っています。最近は同じく仕事での必要に迫られてフェイスブックのアカウントまで作りましたが、ほとんど使っていません。文明の利器に振り回されるのも嫌なものですが、必要があれば使えるように、せいぜいこの新しいおもちゃの使い方を学ぼうと思います。

それにしても、今時のご時勢というのは本当に無駄が多いですね。5年前の携帯電話も、別に壊れているわけではありません。あまり使っていなかったこともあって見たところ新品とそれほど変わらないのですが、まるでアンティークでも見るような目で見られてしまいます。世間の皆さんはいったいどれほどの頻度でこういう機械を買い換えているのか、深く疑問に思います。
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私はやっぱり紙とペンとハサミ、定規とコンパスと分度器、という世界のほうが居心地がいいです。これは時折両親に送っているアルバムレターですが、写真をプリントして紙にコメントを書いて、という地味なことをしている人は今時あまりいないのかもしれませんね。アルバムはもう何十冊も溜まっているようで、もしかしたら100冊を越えてるかもしれないという勢いなので、置き場に困って迷惑がられている側面もあるようです。でもまあ、それは私の知ったことではありません。アルバム用の蔵を建てるなり枕の代わりにするなり、適当に処分していただきましょう。
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今回は3か月分で4冊もありますが、そのうちの1冊はタニーちゃん特集です。いつもは裏紙にちょこちょこと好き勝手なコメントを書くだけですが、今回は写真にカラフルな縁をつけてみたり、タニーちゃんがうちにやってきた経緯を長々と述べたり、いかにも特別編らしい装丁になっています。両親がタニーちゃんについてあらゆる側面から詳細に知りたいと思っているかどうか、そういうことは考えないというのが私の方針ですが、知りたいと思えばすべてを知ることができるというとっても親切な一冊なのです。
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by ammolitering6 | 2017-03-30 14:15 | Comments(3)

うまくいかない日々

20年に1度咲くというドラセナの花の様子を見ているのですが、どうもつぼみがぼろぼろと落ちるばかりで、君!ちゃんと咲く気があるのか!と叱りつけたくなります。
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小さく咲いてる花もあり、、、
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みずあめのようにねっとりした蜜が出ています。匂いは、今のところほとんどしません。
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タニーちゃんはと言えば、今朝見ると、また水中に卵を産んでいました。実は3日ほど前にもまた産んでたのでこれで3回目の産卵なのですが、毎回水没しています。水没した卵は死んでしまうということは、ツートンも本能で分かると思うのですが。。。

ツートンは昨日も産卵用の壁にのぼっていたし、やっぱり水上で産みたいのだろうと思うのです。でも、こうして水槽の真ん中に卵があるのは何かがおかしいです。いったいどうしたらいいのでしょうか。。。
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あれこれと考えて、ひらめいたことを幾つかやってみましたが、どうも「これならきっと大丈夫」というのがありません。下手な考え休むに似たりという諺など脳裏をよぎり、いっしょうけんめい工夫はしたけどうまくいかない人は昔もたくさんいたのね、きっとこれからも人間は悲しい苦労を続けるのねと、悟りを開きそうになってしまいます。

ツートン、ごめんね。申し訳ないけど、もうこうなったら自力で工夫して、なんとか無事に産んでください。というわけで、せめてものおわびにおやつを買ってきました。ほとんど野菜を食べないタニーちゃんたちのために、藻をタブレット状にしたものです。タニーちゃん、ちゃんと野菜も食べようね。
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何をやってもだいたい下手くそだというのに、懲りずにこういうものを買ってしまいました。種から育てるトマトのセットと、、、
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同じく種から育てるペトルーシカちゃんのセットです。ひょろひょろした情けない苗ができる未来が見える、見えるぞ、という予知能力を発揮してしまいそうになりますが、さ~てどうなりますやら。旅行から帰ってきた5月に入ってから始める予定です。
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by ammolitering6 | 2017-03-27 12:43 | Comments(0)

昨日はほんのちょっとだけ絵の続きを描きました。ぼけっと漫画を読む時間はたくさんあるのに絵を描く時間はほとんどないのはなぜなのでしょうね。これは人物の肌を塗ったところです。
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夜、ふと見るとツートンが壁をのぼっていました!ツートンの大きさからすると、これはとても高いところなのです。しばらくここでじーっとしていましたが、プラスチックシートなので吸着が悪いのか、このあとすーっと滑り落ちて、水槽の縁のところでいったん止まって、それから結局水に落ちてしまいました。ツートンはここで卵を産むことができるでしょうか。

前にお店で何人かのお客さんにタニーちゃんたちの話をしたところ、エスカルゴ料理はまだか、レストランはいつ開くのか、と執拗に追及されています。私の可愛いタニーちゃんを食べようと狙っている人がたくさんいるのです。
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ところで、4月の下旬からロンドンに旅行する予定を立てています。これまでうん十年、仕事絡みなどでの近場の小旅行と日本への里帰り以外には全く旅行をしたことがないので、本当に久しぶりのほんとのホリデーなのです。予定としては、絶対に外せないのがキューガーデン(植物園)、そしてバローマーケットという食材市場です。

その他には、女王様がお茶に呼んでくださるのであればカボチャの馬車でお城に出向くつもりですが、呼んでいただけない場合には実費でクリームティーを味わってくる予定です。クリームティーというのはクリームを入れた紅茶かと思えばさにあらず、紅茶と一緒にこってりとした柔らかいバターのようなクリームを添えたスコーンを食べるというものです。

それからそれから、やっぱり大英博物館とかビクトリアアルバート美術館とか、おのぼりさんが税金を納めるかのようにこなす必須事項をこなし、フィッシュアンドチップスを食べて、、、他に何があるかな?アンティークの市場など見てみるのも面白いかもしれませんね。水族館にも行ってみたい気持ちはありますが、どうしようかな。。。何かお勧めがあれば教えてください。

by ammolitering6 | 2017-03-25 10:33 | Comments(2)

二人の真実

だいぶ前にSさんに勧められて白菜漬けの素を買っていたのですが、作ろう作ろうと思っていて作っていなかったので、今日はようやく白菜を買ってきて作りました。ちょちょいと作れるインスタントなお漬物なので、これぞ手抜きと自信を持って宣言できるのですが、うん、それでも十分おいしいです。ちょっと味の素の味がしますが、自分が本格的な漬物を作るかどうかと考えるときっと作らないだろうし、これは良いものを教えてもらったと思いました。
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大スクープ!なんと、白ちゃんが大きいタニーちゃんとの交尾を試みていました!前にもこういう素振りはあったし、この交尾は長続きしなかったし、それに何より白ちゃんは両刀使いです。したがってこの交尾も本物ではない可能性があり、大きいタニーちゃんが雌だという確証にもなりませんが、そうだったらいいなと思います。

たぶん、いつもは白ちゃんとみどりちゃんがツートンとばかり交尾しているのは、他の2匹のメスは大きすぎて、中まで陰茎が届かないからだと思います。「そんなことはない!大きさには自信がある!ツートンのほうが好きなだけだ!」という二人の抗議の声が聞こえてきそうですね。さて、真実はいかに。
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by ammolitering6 | 2017-03-23 12:25 | Comments(0)

工夫する私。。。

昨日、何とか大丈夫かもしれないと思っていた卵は、あとで見たら中身が抜けて殻だけが乾いて空洞になってしまっていました。やっぱり全体的に水に濡れてしまったのがいけなかったのでしょうね。でも、ふと思ったのですが、自然の状態では産み付けられた卵が雨に濡れたらどうなるのでしょうか。小雨くらいなら何とかなっても、梅雨時だったり大雨だったりしたら、やっぱり駄目になってしまうのでしょうか。

また、せっかく孵ってもタニーちゃんたちの子供は半分くらいが自然に死んでしまうそうです。天敵に食べられてしまうというのでなくても何となく死んでしまうって、それが自然なこととは言え、それじゃあ最初からもっと丈夫な卵を半数産めばいいのに、と思ってしまいます。

そしてもう一つ、タニーちゃんの卵の塊は雄雌の割合に大きな偏りがあり、今回の約30個も全部が雄、あるいは全部が雌という可能性さえありました。なんでそういうことになっているのか、謎の多いタニーちゃんなのです。
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ツートンが安全に卵を産めるようにするためにはどうしたらいいだろうと悩みぬいた結果、厚紙をプラスチックシートでくるんで両面テープで留めるという方法を思いつきました。ツートンの出口を確保しておかなくてはいけないので、ふたを完全に閉めることはできませんし、ツートンが水槽の外に落っこちてしまう可能性もあるのですが、これがうまくいくといいなと思います。
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それからもう一つ、我ながら気づくのがものすごく遅いと思うのですが、タニーちゃんたちが触角を怪我している理由が分かりました。葉っぱの左側のところの壁に小さく黒い横線が入っているのがお分かりでしょうか。ここが水槽の水の循環のための吸い込み口で、タニーちゃんたちはこの近くを通りかかるときに触角をここに吸い込まれてしまっていたのです。

これは水質を維持するために絶対に必要なものなので、塞いでしまうことはできないのですが、プラスチックの石積みをできるだけ近くに持ってきて狭くして、あまりタニーちゃんが通らないようにしてみました。タニーちゃんは狭いところに隠れるのが好きなので、それでもきっとわざわざ近寄って吸い込まれるのだと思いますが、せめて多少とも改善したらいいなと思います。
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by ammolitering6 | 2017-03-23 03:59 | Comments(0)

卵が産まれました!

2017年3月21日火曜日の今日、朝起きて水槽を見に行ったら、なんと卵が産まれていました!30個弱というところでしょうか、ツートンが夜のうちに頑張って初めての産卵をしたのです。ツートン、おめでとう!

でも、一つ大きな問題があります。うちのタニーちゃんはアップルスネールとかジャンボタニシとか言われる種類で、日本では田んぼの害虫として知られています。そして、日本の南半分の田んぼを見たら分かりますが、ジャンボタニシのあのピンク色の卵は水面から少なくとも10センチくらい上がったところに産み付けられています。不思議なことに、水の中で暮らす生き物なのに、卵は水に濡れると死んでしまうのです。
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取り除いてみたら、水に浸かっていた分はこんなへろへろの柔らかさでした。産道を通るときの柔らかさのままなのか、水に濡れたからとろけてしまったのか分かりませんが、これはぜんぶ死んだ卵です。表面が乾いて何とか大丈夫そうだったのはたったの2つだけだったので、安全のために水槽の外壁のほうに移しました。あと2~4週間したら孵るかもしれませんが、どうかな?

ツートン、せっかくの卵なのに、ちゃんと産みつける場所を用意してあげられなくてごめんね。ツートンはこれからまた定期的に産卵を続けるかもしれません。でもこのままではせっかくの卵が全部駄目になってしまうし、かと言って夜はフタを開けておくわけにもいかないし、困ったものです。。。
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by ammolitering6 | 2017-03-22 00:49 | Comments(0)

俳句の才能は遺伝するか

この前から増えすぎて困っていた浮き草を金魚鉢に入れていましたが、そこでもやっぱり増えてしまったのでそろそろ捨てなくてはと思っていました。でも、「捨てる前、生かす工夫を今一度」という標語を思い出し、そうだ、これでタニーちゃんの寒天を作ろう!と思い立ったのでした。

この「捨てる前、生かす工夫を今一度」というのは、40年以上前に佐賀県の標語募集で一等賞に選ばれてあちこちで使われていたものですが、実はこれは俳句が趣味で気分は小林一茶か松尾芭蕉だった私の祖父の作品です。マントを羽織り、おかっぱの頭にはベレー帽といういでたちだった彼は、西山松童という俳号で地味に俳句をひねっていました。彼のお父さんが松何とかという名前だったのです。何だったかな?

追記:姉が曽祖父の名前を覚えていました。松太郎というすっきりしたお名前です。そうでした、松太郎でしたね、そういえば。曽祖父にはお目にかかれませんでしたが、どのような方だったのでしょうか。そのうちにあの世に行ったらぜひともご挨拶に伺いたいと思います。

ともあれ、あるとき母が何かの不用品を前に「捨てるにはもったいない、何かに生かせないかな」というようなことを言ったら、それを聞いた祖父がその場で「ひらめいた!」という感じで先の標語を作ったのです。母は「さすがはお義父さん」と言ってその後も長いこと感嘆していましたが、はっきり言って標語というのは駄洒落に通じるところがあり、いつもいつも五七五のリズムを考えるのは、しょうもないギャグを言わずにはいられないおじさんたちの性癖と似ています。祖父が俳句をたしなんでいなければ、きっと駄洒落の王様になっていたことでしょう。
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浮き草とレタスをミキサーにかけ、寒天少々を煮溶かして固めました。
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気に入るかな、と思ってスプーンで小さくすくって水槽に入れてみたら、何と!!!浮いてしまったではありませんか。。。想定外の事態です。でも、某氏に「浮いてしまった~!」と言ったら、「当たり前ではないか、材料は浮き草だろう?」と冷静な観察をしてくれました。そういわれてみればそうでしたね。
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タニーちゃんは水底のえさのほうが食べやすいので、今度は大きく切って入れて、重しをしてみました。こいのぼりの箸置きは有田のものです。
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大きい白ちゃんがやってきて味見しましたが、、、
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ほんのちょっとの味見だけでほったらかしてしまい、あとは「もう、道の真ん中にこんなものを置いて。。。ほんとに邪魔ね」と言わんばかりに乗り越えていきました。この後も一日中誰一人として興味を示してくれず、結局さっき泣く泣く取り除きました。捨てる前、生かす工夫をしなきゃよかった、字余り。。。
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by ammolitering6 | 2017-03-21 13:38 | Comments(0)

ツートンのお散歩

昨日はタニーちゃんにテリーヌをお出しして大好評でしたが、それじゃあ今日もどうぞ召し上がれ、と思って水槽に3つも入れてあげたら、なんと全部一日中ほぼ完全に無視されました。お腹が空いてないのだろうかと思ったのですが、、、
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なんと、大きい白ちゃんが今頃になって浮き草を食べています。もぐもぐ、、、
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もぐもぐ、、、なんでもっと早く食べないのですか?まったくもう、君たちの好みはわけが分かりません!V君の水草を全滅させたかと思えばうちの水草には目もくれず、ケールを平らげたかと思えば翌日には完全無視、タニシの大好物であるはずのズッキーニも無視、昨日はお手製タニシ寒天を大歓迎したのに今日は知らん顔で乗り越えていく、そして今頃また水草を食べて、、、まるで好き嫌いの多い子供を持つ母親の気分なのです。今度はレタスだけの寒天を作ってあげようと思います。
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ツートンは今日も外に出たそうな素振りだったので、水を換えるついでにちょっと手に乗せてみました。最初はしばらく殻を半分閉じてじーっとしていましたが、タニーちゃん、、、タニーちゃん、、、起きなさい、、、と静かに呼びかけていたら、そーっと体を開いて私の手の平の上を歩き始めました。そして、歩きながら苔を食べるかのように私の皮膚をもじょもじょ、もじょもじょ、と口でくすぐっていきます。犬の散歩とは趣が異なりますが、タニーちゃんも散歩させることができるのです。ツートン、びっくりさせてごめんね。でも、また散歩しようね。
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by ammolitering6 | 2017-03-20 13:14 | Comments(0)

さて、この前から描こうと思って下書きだけ準備していて、それから全然進んでいなかった絵に取り掛かりました。タニーちゃんとのお付き合いが長くなり、生来ののろのろペースに拍車がかかっているのです。いや、しかし、拍車がかかって遅くなるというのも、文字通りに捉えれば矛盾した表現ではありますね。

今回はちょっと大きめの絵ということもあり、できるだけ丁寧に工程を見ていきましょう。まず、ガラスの準備をします。これは普通の額縁に入っているガラスなので、縁の安全処理はなされていません。ガラス絵を描いているとガラス板を何度もひっくり返すので、手を切らないように縁の処理をしていく必要があるのです。

方法としては、あとでガラス面に跡が残らないように粘着力の弱いマスキングテープを貼っておく、または縁をヤスリで削る、というのがあります。私はヤスリで削るほうが好きですが、4辺の両側で合計8辺をザリザリと削っていると、この音が耐えられない!という苦情がくるかもしれません。私は個人的には大丈夫なのですが、人によっては黒板を引っかくときのあの嫌な音と同じくらい嫌に感じる人もいるのです。

また、削っているときもガラス板を扱っているわけなので、手を切らないようにゴム手袋などしておいたほうがいいかもしれません。削って安全処理をしたあとは、洗剤を使ってガラス面を丁寧に洗って、洗剤をきれいに洗い落とします。ヤスリではなくテープで処理する場合は、怪我をしないように気をつけて、先に洗ってからテープを貼ります。

実際に描くときには、ガラス面に直接手が触れないように、高さ1センチ弱の脚をつけた板を渡して、手はその上に置いて描いていきます、、、とは言っても、実際には描いていると結局ガラス面が指紋だらけになるのは仕方ないのですよね。。。これは割とどうしようもないものなので、めがね拭き用の布などでこまめに拭きながら描きます。

ガラス面が汚れていると絵の具がはがれる原因になりますが、私の経験では、多少汚れていても、リキテックスのアクリル絵の具を使っていればとりあえず何年かはその心配は全くありません。あと100年くらいすればはがれてるかもしれませんが、その時はその時です。絵の具によっては2週間ももたずにはがれるものもあるので、いろいろ試してみるのでも構いませんが、最初からリキテックスの基本色を揃えるほうが安全です。
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縁取りの色は何がいいかなと思って、とりあえず3色出してみました。
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混ぜてバーニッシュで薄めて塗ってみましたが、、、
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どうも全く気に入りません。失敗、却下、やり直しです。
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次はこげ茶色と緑色は同じですが、青の代わりにマゼンタを入れてみました。全部を混ぜるのではなく、茶色をベースに適当に混ぜながら描きます。
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うん、このほうがいい感じです。
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下書きをなぞって、、、
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一応全部できました。3色をきちんと混ぜていないので色むらがありますね。
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次は色塗りです。全体的に統一感を出したいので、こげ茶色を多目の水で薄めたのを用意しました。これから先、全体のどの色にもこの薄めた茶色をちょっとずつ足していくのです。
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絵の作業のお供はロシア民謡。平安時代なのに、と思う気持ちはあるのですが、まあいいでしょう。「トロイカ」などに耳を傾けるわけですが、あの歌は子供の頃には「走れトロイカ、朗らかに、鈴の音高く」、「軽やかに粉雪蹴って」とか「今宵は楽しい宴」とか、あの陰々滅々としたメロディーとは絶対に似つかわしくない歌詞を習いました。

変な歌だ、ロシア人は変だ、と思って私はすくすくと育ったのでございますが、やっぱりあれは大間違いだったのですね。正しくは、若い御者、つまりトラックやタクシーの運転手のような仕事をしている貧乏な若者がいて、彼には愛する恋人がいたのに、そのきれいな娘に目をつけた地主(昔の農奴制のロシアでは絶対的な存在)が二人の間に割り込んで、結局娘は金持ちの地主のほうになびいてしまい、お嫁に行くことになってしまいました。

そろそろクリスマスであたりは一面の雪景色。自暴自棄になった若者はトロイカという3頭立ての馬車を闇雲に走らせ、やがて川のほとりにまでやってきて止まり、ああ、もうこれ以上走れない、、、というところで歌は終わります。いっそこのまま流れに身を投げてしまおう、とまでは歌ってませんが、そういう結末になっても不思議ではないな、という展開の歌なのです。

それをどう間違ったら「今夜は彼女と楽しいパーティー、嬉しくって仕方がない」という歌にできるのか、全く世界には深い謎が多いものです。
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煩悩に起因する俗世のドラマに聞き入った後は、仏様の教えを聞いて心を清めます。聞いてる最中だけは清まった気がするのでいいです。
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ロシア人やインドの聖人のことを考えながら昔の日本人の絵を描いてますが、この人たちにもそれぞれにモデルがいたのだろうな、ということも考えます。どこの誰だったのかな。描いたのは誰かな?牛車の中にいたのは誰かな?互いに何か話しているような様子もありますが、何をどんなふうに話していたのでしょう?そして、みんなでどこへ何をしに向かっていたのでしょうか?

この人たちの子孫が今もどこかにいるのかもしれませんね。私のご先祖様は、数億年さかのぼれば多分アメーバだと思いますが、千年程度であれば日本のどこかで牛車に乗っていたお姫様だったかもしれません。ラクダに乗って砂漠を横切る王子様だった可能性はゼロに近いだろうから、せめてお姫様説を支持したいと思います。
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ご先祖の乗った牛車を塗ります。ちゃんと塗れたように見えますが、、、
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光にかざしてみるとムラだらけであることがわかります。ご先祖様、すぐに手直ししますからもうちょっとお待ちくださいね。
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表から見たらこんな感じ。最初の層だけなので、表も裏もほぼ同じですが、花模様の部分だけは先に塗っているので、裏からは見えません。
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奥の車輪を塗り、全体を黒のべた塗りで抑えてできあがり。
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表から見ると一応ちゃんと色の濃淡が出ているのですが、写真が下手なのでよく分かりませんね。
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烏帽子の部分なども、最初は茶色を混ぜた黒で薄く塗って、その上から黒で抑えます。
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今日はこれまで。またあとで手を加えるかもしれませんが、この絵に関しては色ごとに分けて部分を仕上げる感じで描いていこうと思います。
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by ammolitering6 | 2017-03-20 10:12 | Comments(0)