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アートの夕べ 2

さて、本日の目的は学生たちの努力の成果を見ることではありません。そうではなく、一晩だけですが自ら学生もどきとなって絵を描こう、というものです。
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会場はこちらの作業室。いかにも美術大学という感じで、いいなあ~と思います。
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テーブルの上には画材がたくさん並んでいます。これを全部タダで使っていいよ、という太っ腹な企画です。生涯学習コースのパンフレットも一番目立つところにたくさん置いてあって、つまりこれをエサに学生を増やそうという目論見であるようです。ぜひとも釣られたい気持ちは山々なのですが、すみません、もうちょっと余裕ができるまで待ってくださいね。
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作業台にはいろんな物が積み上げてあります。静物画のモデルにしろ、ということなのでしょう。今日のクラスはLeeWayというグループが企画したものだそうです。これは絵を描きたい人なら誰でもメンバーになれるという大雑把なグループで、この作業室を借りて一日中好きなときに好きなように使ってよい、ということになっています。こちらは有料です。あなたもぜひどうぞ、と誘われましたが、通うとなると面倒になって続かないような気がします。。。

今日のレッスンは指導者なしということになっていましたが、実際にはこのLeeWayのメンバーの人が何人かいて全体の流れを取り仕切っていました。指導者なし、という言葉の意味は、絵を上手に描くように技術を教えることはしない、ということでした。

参加者は12名ほど。そのうち男性は4名、メンバーらしい人たちが4人。年齢層は年寄りが3~4人、中年が3~4人、残りは明らかに若造、という構成でした。実質的に指導者を務めたおじさんは博士号の論文を一度に二つも書いている最中だという学者さんで、そのうち一つは老人学(?)、もう一つは絵に関するものだそうです。ふたつの分野を組み合わせて彼が研究しているのは、絵を描くことが脳に与える影響です。対象をよく見て絵を描くことによって、脳の中のいろんな部分が活性化されます。その度合いは他のどんな芸術活動をすることよりも高いのだそうです。

確かに、よ~く見ないと描けないし、いざ描いててもへんちくりんになると脳が「何かがおかしい」と認識します。脳細胞、働いてるのね、と実感できます。私はいろいろ絵を描いても対象をスケッチすることが少ないので、これからはそれもやってみようと思います。
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それでは始めましょう。おじさんは全体を二つに分けましたが、何を考えていたのか、4人と8人という分け方をしました。算数は得意分野ではないのかもしれません。ゆかさんと私は4人のグループに入りました。あと二人は、何を描いても同じような模様になる二十歳くらいの若者と、コレッタというフランス語の名前のとても素敵なおばあさんです。コレッタさんはLeeWayのメンバーです。

まず最初のエクササイズは箱の中に手を入れて中に入っているものを触り、それを想像して描く、というものです。
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まず右手で触って描いてみました。一人1分の持ち時間で描きます。
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次に左手で触って描いたのがこちら。不思議なことに、右手のときよりもずっとはっきりと形が分かります。2回目だったからかもしれませんが、ほんとに不思議な感じがしました。なお、実際には先生はこれを4人で一つの絵にして欲しかったのだそうです。そう言われてあとでやってみましたが、ごちゃごちゃしたものになりました。そのごちゃごちゃがアートなのでしょうけれど。
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じゃーん、正解はこちらです。私の予想はクリスマスのとなかいだったので、まあまあ近いかな。
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なんとなく待っている時間も多かったので、ゆかさんはダンちゃんの肖像画を描きました。ネズミの運命もいろいろです。憎しみと共に駆除されるものがあるかと思えば、こうして大事に大事に可愛がられ、いなくなってからも肖像画を描いてもらって偲ばれるものもいます。ダンちゃん、幸せな人生でよかったね。
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私の愛の対象は、、、やっぱりこれですね。カメラ依存症だと自分でも分かっているのです。いつも私の身近にいて人生の何気ない一瞬を切り取ってくれるカメラ、どうもありがとう。
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静物を使って共同で描いた絵。これも持ち時間は一人1分弱。丁寧に描く気持ちを捨てるにはちょうどいいエクササイズです。最初の人は静物をヒントに描いて、次からはその絵を基にして好きなように加えていく、というものです。
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次のエクササイズは、見えないところにモデルがいて、それを口頭で描写する人がいて、それを聞きながら描く、というものです。これはゆかさんがモデルで、コレッタさんが描写するのを私が描いたものです。なんだか変な風になってしまいましたが、どうもすみません、ゆかさん。
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これは私がモデルで、若者が描写したのをゆかさんとコレッタさんが描いたもの。難しいポーズをしろ、ということだったのですが、私のポーズはまさにこの通りだったのでした。もっと曲芸的なポーズをすべきだったかもしれません。
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6時半から始まりましたが、8時前くらいからぼつぼつと人が帰り始め、途中の休憩時間から先はほとんど誰もいない、という状態になってしまいました。最後までしぶとく残ったのはゆかさんと私とコレッタさん、そしてメンバーらしい2名だけです。先生さえ途中で帰ってしまいました。そういえば、こちらが博士の先生です。この肖像画も、「紙を見ずに描け」とか「人が描いたのの上に重ねて描いて、さらにそれを消しゴムで消せ」とか、いろいろ注文をつけられて最終的にできあがったものです。
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最後まで残ったつわものたちは精力的に絵を描き続けました。これは紙を4つに折って、上から順番に描いていきます。最初の人が何か描いて、それが見えないようにして次の人に渡します。でも、上の絵との繋がりになるマークだけはつけておきます。

次の人はマークを手がかりにして適当につけくわえ、さらにそれが見えないようにして次の人に渡す、というのを繰り返します。そうして出来上がった奇妙な作品3点をご覧に入れましょう。
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最後はオーソドックスな肖像画です。まずはゆかさんにモデルになってもらいました。これは持ち時間10分。ゆかさんは最後まで微動だにしませんでした。私は雑誌のページの上にマジックで描きました。
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次なるモデルは私です。箱の中に入っていた猫のおもちゃを手にしてお尻を見ていただけで、別に特殊な姿勢をとってたわけでもないのに、10分間ひたすらじっとしていると背中が痛くなり、目がぼーっとし、首筋が痛くなります。スーパーモデルへの道は険しい、と思いました。なお、こちらはゆかさんの作品ですが、法廷で数々の罪を白状しているように見えます。
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コレッタさんの描いた私の顔は、マリリンモンローの顔の上に描かれています。マリリンの口のところがちょうどオートミールのように見えたからということで、スプーンを描き加えていました。こっちは顔が丸いですね。
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そして最後はコレッタさんがモデルになりました。年寄りを描くのは難しいわよ、でももっと難しくしてあげる、と言って帽子をかぶり、スカーフを巻き、頬杖をついてくれました。ほんとにチャーミングで美しいおばあさんで、こんなふうに年を取れるなら理想的だなあ、と思います。若いときも相当美人だったと思いますが、年とってなお光り輝くタイプの人なのです。
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林の中の雪景色の写真に重ねて描きました。さすがに10分すると手が痛くなったそうで、「もう年ね、たった10分もモデルをできないなんて」とおっしゃってました。彼女よりずっと若い私も10分間のモデルを努めて骨がきしみそうになったのですが、今後数十年して同じことができるでしょうか。やはり道は非常に険しいぞ、と思ったのでした。ゆかさん、楽しいクラスにお誘いくださいましてありがとうございました。またご一緒に描きましょうね。
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by ammolitering6 | 2014-06-28 04:48 | Comments(4)

アートの夕べ

道を歩いていたら、街路樹にこんな花が咲いていました。木には緑色の花って結構あるものだなと思います。地味ですがきれいです。
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栄養補給をせねばと思ってスーパーに行き、いかにも健康そうなものがあったので買ってみました。原材料を見ると、そば粉、プルーン、玄米粉、ココナッツコイル、クランベリー、くるみ、モロコシ粉、アーモンド、いちじく、アガベシロップ、レモン汁、ベーキングパウダー、となっています。

聞いただけで健康になりそうですが、モロコシというのは一体何でしょうか?とうもろこしなら知ってるが、、、と思って調べてみましたら、なんとびっくり、これは実はコーリャンだったのでした。そうは言っても私もコーリャンなるものを実際に知っているわけではなく、何で聞いたことがあるのだろうと思ったら、戦中戦後の話を年寄りからたくさん聞かされていたからです。まずいものの代表みたいな位置づけだったように思いますが、これは稲科の穀物なのだそうです。

そして、トウモロコシというのは唐モロコシ、つまり唐の国からやってきたモロコシのような穀物、というわけです。なるほど~、それもそうね、と納得がいきましたが、これはニューヨークやニュージーランドは知っていてもヨークやジーランドは知らないようなものなのでしょう。なお、ヨークはイギリスの地名ですが、ジーランドというところはあるのでしょうか。   
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開けてみましょう。コーリャン入りの健康クッキー、、、いや、クッキーではないのかもしれませんが、この茶色くて四角いものは、正直申し上げて決して食べておいしいものではありません。焼きたてだったらおいしいかもしれないけど、いつ作られたのかも分からないこんなのは、ただひたすらぼそぼそとしていて、健康という大義名分がなければ食べる意味はないと思います。それだって、チョコレートクッキーではなくこちらを選ぶことで寿命が5分くらい延びるかもしれませんが、5分などぼけっとしていればたちまち消えてしまいます。それに、人生ただ長く生きていればよいというものでもありません。

様々に考察した結果、今後これを繰り返し購入することはないであろうという結論に達しました。
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今日は地元の美術大学に行ってきました。入り口のところに学生の絵が展示されています。
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やらせ写真のモデルを務めているのはアーティスト友達でありネズミのお母さんであるゆかさんです。玉石混合の展示の中で、丁寧に描かれた地味な色合いの作品ばかりに目を留めて感動していました。はなはだしょうもない作品に対しては「これがわが子の作品なら学費を出すのは止める」という正直な感想を述べてらっしゃいました。私もおそらく「人生には様々な道があるのだよ」と説得してアーティストの道は諦めさせると思います。
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by ammolitering6 | 2014-06-28 03:27 | Comments(2)

カナダへようこそ

今日は用事で空港に行きました。日本からいらしたお客様をお迎えに行ったのです。ここが到着するところ。人がいっぱい待っています。
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木でできたこちらのお二人は来客を歓迎しているのだそうです。よく分かりませんが、どちらも男性でしょうか。右側の小柄な人は女性かな。
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たまたま見かけたこれは、救急車ならぬ救急自転車。空港内をすばやく移動するには確かに便利かもしれません。
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出発のところにはこんな彫刻があります。某氏が「いつ見ても素晴らしい。。。」と感動していましたが、うーん、そうなのかな、やっぱり。お札のデザインにも使われたほどのカナダを代表する彫刻なので、カナダ人であればこの良さが分かるのでしょう。
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人が触るところはすっかり色がはげています。「触っていいけど登ってはいけません」と書いてありますが、子供だったら必ず登るだろうなと思います。
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夕方はお客様をレストランにお連れしました。お連れしました、と言っても文字通り連れていっただけで、ご馳走していただいたのですけれど。ともあれ、行き先は味よりもロケーションで勝負のインド料理店です。外のテーブルに座ったので、こんな景色を見て夏の夕べのそよ風に吹かれれば、それほど感動するほどおいしい料理でなくても十分にすばらしいダイニング体験になります。お店の宣伝としては少々問題ありかもしれませんが、まあいいでしょう。別にまずいというほどでもないのです。
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by ammolitering6 | 2014-06-26 15:17 | Comments(0)

依頼人

昨日は87歳のミュージシャンと会っていました。ロシア系カナダ人のボリスさんはロシア会館の古株で、10歳の頃からコミュニティーで演奏していました。こちらの古いホテルでも演奏したし、バンクーバー地域のほとんどのホテルやシアターでも演奏したそうです。昔は今のように娯楽がいろいろなかったからか、着飾ってダンスホールやクラブに行って音楽と踊りを楽しむ人たちが大勢いました。ミュージシャンの需要も高かったのでしょう。なお、彼の本業はメカニックで、大きなトラックを作っていました。ロシア会館の人々はこういうふうにプロの芸術家であって労働者というケースが多いのです。

これはホテルバンクーバーといういかにも古そうなホテルですが、なんとボリスさんはこれが別の場所から移転してきたのを覚えていらっしゃいます。他にもいろいろと昔のことをたくさん話してくださり、歩く地元史のような方です。ボリスさんは実は今回私のお客さんです。ドラムを叩いているところを肖像画にしてくれ、とのご依頼なのです。私の本業は何なのか既に不明ですが、とりあえず何でもやって稼いでますし、ロシア会館の重鎮のご依頼とあれば断るわけにもいきません。やったことのないキャンバス画での挑戦になるので、気を引き締めてやろうと思います。
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by ammolitering6 | 2014-06-25 08:38 | Comments(0)

なつかしい人々

夏になってだいぶ日が長くなってきました。たしか昨日は夏至だったので、今は一年中で一番日の長い季節です。これは早朝5時前。今日は4時に起きて仕事に行きましたが、家を出たときも既に空が薄明るくなっていました。
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お昼に仕事を終わって、用事で出かけました。猫の歩く古い住宅街、ストラスコーナです。
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ストラスコーナはバンクーバーで一番古い住宅地ですが、あまり立派な住宅地だったわけではありません。バンクーバーの開拓が進んで他のもっと立派な住宅街がいくつもできましたが、そのための労働力となった東欧系の移民が掘ったて小屋に毛が生えたような家を建てて住んでいたのです。そのため、一番古い時期の住宅はほとんど残っていません。

この建物は私の古巣のロシア会館。ここ3年ほどすっかりご無沙汰していますが、過去18年近くの私の人生はこの建物を抜きにしては語れません。ロシアのことなど全然知らなかったのに、ここに関わってしまって以来、すっかり偽物ロシア人になってしまいました。私は数人の日本人の友人がいる他は日系社会と全く関わっていません。友人知人のほとんどはロシア会館で知り合った東欧系の人たちなのです。いいのだろうかと思いますが、それが現実です。
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今日はなぜ久しぶりにやってきたのかというと、昨年亡くなった古い友人たちを偲ぶ会が開かれたからです。ロシア会館というのはロシア系カナダ人連盟という全国組織が所有する建物で、かつては名実共に立派な全国組織で活動も活発だったのですが、時代の流れと共に衰退してメンバーも高齢化が進んでいます。私が関わり始めてからだけでも何人もの人々を見送りました。

今回の主人公は、長年ロシア会館のボスとして君臨していたジョン・ニホダさんと娘さんのアイリーンです。ニホダ家では昨年はジョンさんのお姉さんもお亡くなりになりましたが、私にとっては3人とも生涯忘れそうにない存在の人々だったので、一つの時代が本当に終わったのだということを実感します。まあ、年寄り二人は十分に長くて充実した人生を送ったので取り立てて悲しくもないし、むしろ立派な幕引きをお祝いしたいところですが、お父さんを追って若くして去っていったアイリーンに対してはたくさんの後悔が残ります。

アイリーンはロシア会館のシェフで、私は彼女のアシスタントとして長年大変苦労しました。理解不能な指示を立て続けに出すので、他のスタッフと一緒に「何だかよく分からないけど、これでいいのだろうか」と話し合って実行し、やっぱり間違っている、ということを何度も繰り返しました。しっかり確かめればいいではないか、と思われるでしょうが、そうはできない雰囲気があったのです。朝から深夜までの重労働の日々も今は昔、怖いばかりではなかったアイリーンのことを私は結構好きだったのでした。

もう会えなくなってしまいましたが、そうなると「もっと会っておけばよかった」と思うものです。時間は刻々と過ぎていって、あと5年もすれば確実にいなくなってそうな友人たちもたくさんいるし、アイリーンのように不意打ちでいなくなる人もいるでしょう。人はどこから来てどこへ行くのか、何のために生まれてきたのか、ここはどこか、自分とは誰か、周りの人たちとは何か、命はなぜ生まれるのか、なぜ病むのか、なぜ老いるのか、なぜ死ぬのか、体とは心とは魂とは何か、死とは何か、善悪とは何か、罪とは何か、時間とは何か、、、分からないことばかりの中で手探りしているうちに気がついたら私もいなくなっているのでしょう。
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こちらが私の仕事場でもあったロシア会館のキッチン。アイリーンもジョンさんもシェフでした。私はアイリーンの手伝いで出張ケータリングもしていました。
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会場はこちら。130人ほど集まったでしょうか。
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ロシアの民芸品がたくさん飾られています。二人ともとても腕の立つ音楽家だったのです。ロシア人は全体的に音楽や文学を楽しむ人が多く、歌や詩をたくさん諳んじています。お金ではない豊かさをたくさん持った人たちです。ジョンさんはいろんなものを手作りする自然派の人でもありました。
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サモヴァールもあります。ロシア風の紅茶ポットで、本格的なものは巨大で、煙突がついていて暖炉代わりになったりします。
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アイリーンの写真の前にあるのは私がアイリーンの注文に応えて描いたもの。「売春宿」と「スープ・レストラン」をかけた言葉遊びになっています。実はアイリーンは優秀な編集者でもあったのです。
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懐かしい顔ぶれを見るのもお葬式のときばかりになってしまいました。私は片言の日本語を話すコーラスのメンバーと一緒にロシア語の歌をデュエットで歌い、皆さんからたくさんのお褒めの言葉を頂戴しました。私の暮らしもアート活動もこうしてロシア系の人たちが長年支えてくださいました。お礼返しができるのは来世になるかもしれません。。。
by ammolitering6 | 2014-06-23 10:33 | Comments(0)

灰色の塔

今日は用事でダウンタウンのビジネス街の中心地を歩いていました。ビル風の吹きすさぶ原因となる高層ビルが伸びすぎたタケノコのようにたくさん生えていますが、なかでもやっぱり一番高いこちらのビルは圧巻です。こんなところの一番上で暮らしていたら感覚がいろいろとおかしくなるだろうなと思います。心と体が機械でできていれば問題ないのだろうと思いますが、あいにく人体は100%自然が作った有機物です。人工物だって自然の一部である人間が作ったものだから自然だと言えないことはないのかもしれない、とは思うものの、そういうのは白を黒と言いくるめる敏腕弁護士に任せることとして、やはり人間はあんまり地面から遠いところに住むものではない気がします。
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ビルのそばにあった彫刻。やや原住民風、しかし現代風でもあり、近代カナダ美術のあり方を探るような作品だなと思います。カナダの野生動物あれこれを写実的なままでトーテムポール風にまとめてあるのです。
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反対側はこんな感じ。薄ら寒い、夏とは思えないバンクーバーの今日でした。
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by ammolitering6 | 2014-06-20 12:52 | Comments(0)

近況あれこれ

こんにちは。ちょっとだけお久しぶりです。このところなぜか私にしては忙しくしていて、しかもインターネットの接続も途切れがちだったので、ほとんどコンピューターに向かうこともありませんでした。ほぼ毎日何かしら絵を描いていたので、忙しかったけど楽しい日々でした。

これは先日あるアメリカ人が作ってくださったカナダ料理、チーズスープです。聞いたこともなかったのですが、彼によればこれはカナダ名物なのだそうです。食べたことがないと言ったら、彼は「君は虐待されている」と嘆いていました。

材料は牛乳とチーズとスパイス、以上。こってりしていて、でも油ぎとぎとということもなく、とてもおいしかったです。シンプルな料理なので、材料の質がそのまま反映されるのだと思います。でも、カナダ人の某氏にこんなのを食べたと言ったら、やっぱり初めて聞いたと言ってました。カナダ人も知らないカナダ料理、チーズスープ。簡単ですので一度お試しください。
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先日は奇妙なものを目撃してしまいました。小雨がぱらつく薄ら寒い日だったのに、なぜか裸で自転車に乗っている集団がいたのです。彼らは社会に何を訴えたくてこういうことをしているのでしょうか。よく分かりませんが、寒そうなことだけは確かです。人間というのは、こうしてみるとあんまり見た目のよい動物ではありません。ちょっと離れていたのは幸いでした。。。
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日曜日には教会に行きました。静かな住宅地にある長老派教会です。長老派というのは何のことかよく分かりませんが、プロテスタントの一派で、礼拝そのものはバプテストなどとほとんど同じです。
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なんてこともない普通の教会ではあるものの、ここにはある大きな特徴があります。なんと、韓国のキリスト教会なのです。聖書も韓国語、週報も韓国語、賛美歌もお説教も100%韓国語で、もちろん参列者も私のほかは一人残らず韓国人であるようです。
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一つだけ違うのは、普通だったら献金のために籠を回すのですが、ここでは入り口のところにこういう献金箱が置いてあって、お金はここに入れるシステムになっていました。キリスト教徒でも韓国人でもない私がなぜ韓国のキリスト教会に行ったのかと言えば、韓国人の友人が強く誘ってくださったからです。韓国では人口の7割ほどがキリスト教徒だそうで、大きな教会がたくさんあるそうです。この教会でも日曜日には3回も礼拝があり、私たちは朝8時半に始まるのに参加しました。広い会堂は3分の1くらい埋まっていましたが、11時半から始まる礼拝は毎回満席だそうです。

正直なところ私は韓国語の響きがあまり好きではなく、あの激しい調子はかなり耳障りなのであまり気が進まなかったのですが、牧師さんのお説教の声はそれほど強烈ではなく、しばらくすると慣れて心地よく聞こえました。聖歌隊もまあまあでしたが、後ろの席の参列者たちから聞こえてくる歌声は朗々たる美しいもので、全体的にとても良い礼拝でした。もちろん内容はさっぱり分からなかったものの、「クリスト」という言葉が何度も聞こえたのはきっと「キリスト」のことなのでしょう。
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韓国人のお友達のおうちに言ったら、何事か韓国語で喋る声がします。テレビかな、と思ったら、なんと圧力釜なのでした。日本にもあれこれと喋る機械はありますが、「お風呂が沸きました」とか「ドアを閉めてください」とか、そんなふうな短いのしかお目にかかったことはありません。ところが、この圧力釜は何やら長々と語るのです。友人によれば「もうすぐ蒸気が出ます。熱いので離れてください」とか、そんなことを詳細に述べているのだそうです。
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こちらはお店である方に頂いたブレスレット。ワールドカップをやってるから、ということらしいです。あいにく私はこういうスポーツに全く興味がなく、好きにしなさい、と思います。むしろ観客である群集のほうに興味があり、巨大なエイリアンがやってきてシューッと殺虫剤をまく様子など想像したりします。そして、100年たったらこの群集が一人残らず消えてなくなっていることを思ったりします。
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新聞を見ていますと、ブロックパーティーの勧めという広告がありました。これは市役所のような行政機関が出している広告で、ご近所の人たちと知り合いになるためにパーティーを開きましょう、という内容です。カナダでは回覧板も隣組も何もないので、都会であれば隣は何をする人ぞというのが普通です。そのため、犯罪防止のためにもご近所の人たちが互いに顔見知りになることを行政が勧めているのです。
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マンションの広告。ダウンタウンの真ん中のマンションはお幾らくらいでしょう。
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ふーむ、だいたい3千万円よりと言ったところでしょうか。高いのか安いのか数字が苦手な私にはよく分からないのですが、最近のこうしたマンションは「空中のスーツケース」と揶揄されるほど狭いので、たぶん高いのだと思います。
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鼻の整形の広告。日本人は外人の鼻の高いのをうらやましがりますが、当人たちにしてみれば鼻の高いのは悩みの種であり、特に女性など鼻が高い(あるいは大きい)ことを醜さの象徴と捉える人が多いようです。
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今日はイタリア人の多いコマーシャルドライブという通りに行ってきました。
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何が何でもイタリアに忠誠を誓う店。
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誰が勝とうが割とどうでもよろしい店。
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たまたま見つけたコーヒーショップは鉄道の駅をイメージした作りになっていて、店長さんが「駅へようこそ」と挨拶してくださいました。
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「7番ホーム」という名前のお店です。
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お店の裏にはちょっとした庭が作られています。
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やや妙なイラストが飾ってありましたが、、、
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こういう絵巻物みたいな描き方もいいなと思います。
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こちらのアーティストの作品です。
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本日のお買い物、手のひらサイズのバナナ。あんまりイタリア風ではありませんね。
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こちらはけっこうおいしいミルク味の、、、飴玉とも違う、ホワイトチョコレートでもない、噛むと簡単に砕ける甘いお菓子。ブラックコーヒーや濃い紅茶のお供にぴったり、という味です。ポーランド製と書いてありました。
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by ammolitering6 | 2014-06-18 08:48 | Comments(2)

これまた前時代的な手法ですが、下絵を描いてから本番の紙にデザインを写すための工夫です。ライトボックスとか拡大コピーの活用とか、あるいはプロジェクターや方眼紙の活用など、いろんなやり方があるのですけれど、今の時代はそういうアナログなことをする人は少ないようで、イラストレーターなどのグラフィックソフトが主流なのだと思います。その中にあって窓のあかりを利用している私。。。いずれは私もさすがにイラストレーターくらいは使えるようにならねばとは思うものの、やっぱりこういう手作りタッチのほうが自分には向いている気がします。
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by ammolitering6 | 2014-06-12 16:09 | Comments(0)

難しいイラスト

本職のイラストレーターの人が見たら古代の遺跡から発掘されたのかと思うだろうなと思いますけれど、21世紀に馴染めない私の本日の手作りイラスト(の土台)はこちらです。タイルといって、縦横にたくさん並べてもぴったりはまるようなデザインを作っていたのです。こういうのってコンピューターでやれば全く簡単なのでしょうけれど、ただの白い紙の上にカン(あるいは目分量)と定規だけで作ろうとするとかなりてこずります。しかも個々のパーツのバランスも考えなくてはならないので、こんな面倒なことを始めなければよかったと後悔しました。

しかし、理屈だけは前から一応知っていたことなので、実際にやってみてよかったです。何といっても、昔はみんな多分こうやって定規だけで、あとは方眼紙などを使って作っていたのだろうし、私が今やってできないということもないはずなのです。お見せすることはできませんが、3時間近くああでもないこうでもないと頑張って、とうとう作り上げました。達成感は十分です。難しそうなことでも、一応やってみてよかったです。
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by ammolitering6 | 2014-06-10 14:58 | Comments(0)

お店には何人もの常連さんがいらっしゃいます。中には何度見ても全く覚えられない人もいますが、すぐに覚えられる人もいます。いい男だったら覚えられるとか、そういうわけでもないのが不思議です。顔も名前も一度に覚えた人たちの中には、見かけで勝負しないほうがいいだろうと思う人も少なからずいらっしゃいます。私の脳みそは何を基準にして記憶に残す人とそうでない人を分けているのでしょうか。

ともあれ、記憶に残るほうの常連さんのお一人がバナナケーキを作って届けてくださいました。「お店で余った古いバナナがあったら分けてくれ、自慢のバナナケーキを作ってあげるから」とおっしゃったので、今朝差し上げたら午後には熱々のを持ってきてくださったのです。

彼はグルテンにアレルギーがあるので、このバナナケーキもグルテン抜きです。さくさく、ほろほろとした温かいケーキはとてもおいしかったです。ジョンさん、ありがとうございます。他にもあれこれ得意料理があるそうなので、またいつでも大歓迎ですよ~とアピールしておこうと思います。
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それからもう一人、別の常連さんもいらっしゃいました。この前のコンサートのライリーさんです。お客さんは何百人もいたというのに、私に「来てくれてありがとう」というだけのために、お店においでくださいました。コーヒーを買うついでではなく、朝の運動の前で何も飲まないのに、わざわざやってきてくださったのです。おそらくはこうやってあちこちをこまめに回って一人ひとりに挨拶をなさっているのでしょう。

念のためにコンサートで買ったCDを持ち歩いていたので、さっそくサインしていただきました。「ヨーコさんへ、いつも愛をこめて」と書いてあります。マジックを持つ手が弱々しくて震えているのに、この手で2時間もマイクを握りしめてたんだなと思うと、プロ精神のすさまじさを感じます。これからもお元気で歌手活動をお続けになれるといいなと思います。
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何やらいろいろもらってますが、今日はお店のマネージャーからスカーフももらいました。これは別に私だけに愛をこめてくださったわけではなく、スタッフみんなに一枚ずつのプレゼントです。太っ腹ですねえ、ありがとうございます。鮮やかな色と模様の大きなスカーフは、パシュミナという滑らかな生地でできています。パシュミナって何かなと思ったら、カシミヤの親戚のようなものだそうです。ヤギの毛から作るそうですが、安く大量に出回っているようですから一体どれだけのヤギが丸禿げになっているのか、少々気になります。
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by ammolitering6 | 2014-06-10 09:53 | Comments(0)