ロンドンに行きました 3日目 4

お昼は何がいいかな?できますものはこちらに表示されてます。
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デザート類はあらかじめ作ってあるのをセルフサービスで取ってレジに持って行きます。いかにもイギリス風ですね。
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今回イギリスに来るにあたって一番と言っていいほど楽しみにしていたのがクリームティーです。これはクリームを入れた紅茶のような気がしますが、ちょっと違います。スコーンにクリームチーズより柔らかいくらいのねっとりしたクリームとジャムを添えて、紅茶と一緒に楽しむ、というのをクリームティーと呼ぶのです。

このクリームをクロテッドクリームとかデボンシャークリームとか呼びますが、これはもともとはイギリス南部のもので、30年前はロンドンで探しても南部と同じようなものは見つからなかったのです。南部のものは黄色っぽくて甘みが強くて、ほんとにおいしいクリームでした。

当時は南部のあちこちのティールームでクリームティーを出していて、きっと今もそうだと思うのですが、大抵はステンレスのポットに入った濃い紅茶と、何かしらの柄の入ったティーカップ、そして愛想のない白い小鉢に塗りつけるように盛り付けたジャムとクリーム、というのがお決まりでした。

ここはカフェテリアなので、あんまり凝ったものではありません。ジャムは小瓶に入ってますが、この農場で採れたベリーを使った自家製です。
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そしてこちらがクロテッドクリームですが、この後もどこに行ってもこのブランドのばっかり見かけました。独占企業状態です。
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私は勇み足でクリームティーを頼もうとしましたが、考えてみたらまだお昼も食べてません。Tさんも某氏もお腹が空いていてお茶よりご飯という感じだったので、頭を冷やして私もお昼ご飯を食べました。

某氏が食べたのはこちら、「バブル&スクイーク」(泡とキュッキュという音)という変な名前のソーセージ料理です。
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私のはアスパラガスにやや甘いマスタードソースをかけたもの。ちょっと茹ですぎなのがイギリス風です。イギリスというのは料理で知られた国では決してなく、それは一体なぜだろうと考えると、紳士淑女が食べ物の味などにこだわるなんて、という文化的な側面があるんじゃなかろうかと思います。武士は食わねど高楊枝、というのともちょっと違いますね。何なのかな。

それと、野菜もパスタもとにかく徹底的に茹でなくてはならないという、古い栄養学に基づいた考えが残ってるんじゃないかなという気もします。その昔イギリス人のとても上品なおばあさまのお宅にホームステイしたとき、週に2回必ずスパゲッティーミートソースが出てきたのですが、それはフォークで持ち上げると自分の重さに耐えかねて千切れて落ちるほどに茹でられていました。とてもじゃないけどまずくて食べられないそのスパゲッティーにも、3ヶ月の滞在が終わることには慣れて全部食べられるようになりました。

おばあさまの食事は、月曜日はこれ、火曜日はこれ、と決まっていて、キリスト教の古い習慣に従って金曜日には必ず魚料理でした。味にこだわることをせず、まずいとか飽きたとかと言って文句を言うことを潔しとしない、そうした矜持がイギリスなのかもしれません。
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粛々と食事を終えたあとはお城の見学に参りましょう。この門をくぐります。
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中庭の壁。
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レンガの壁に沿ってたくさんの種類の植物が植えられています。
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通ってきた門のところを見上げたところ。ここの上も左右も前の所有者の住宅部分だったようで、後で右側にある図書室も見てきました。
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中庭を抜けたところに特徴的なツインタワーがあり、その片方にここから上っていけるようになっています。でも塔の中では写真撮影は禁止なので、写真はありません。美術館などでも、展示品を傷めるフラッシュや邪魔になって危険な三脚さえ使わないなら撮影はOK、ということが多いイギリスで、しかもこのお城でも他のところはOKなのに、なぜここだけ駄目なのだろうと考えてみるに、これはやっぱり歴史が歴史だから心霊写真がばんばん撮れて悪い噂が広がるからでしょうか。。。

しかし、実際にはこれは恐らく、狭くて急で足元の悪いらせん階段であちこち立ち止まって写真を撮っていたら危険だし、上り下りの妨げにもなるからだと思います。
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というわけで、心霊写真の代わりにこちらをご覧に入れましょう。小さくて見づらいですが、左上のところで囚人が看守に槍で突き殺されていたり、死体が転がっていたり、銃殺されたりしています。この絵はどういうわけかカナダのケベックで発見されたのですが、何の絵か誰にも分からないままだったところを近年になって誰かが「このツインタワーはシシングハーストのだ!」と気づいて、それでここに戻されたそうです。今は図書室内に飾られています。
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塔の上からさっきの門を見下ろします。
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ここを上がってきたのです。階段はほんとに足元が悪いので、よくよく気をつけないといけません。
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風見鶏。MC1839と書いてあるのは、ボロボロだったこのお城を買い取って見事に蘇らせた人たちの名前(Mann Cornwallis)です。
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ほんとにのどかそのものの農村風景ですね。
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羊だ~!
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菜の花の黄色。。。
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Commented by みち子 at 2017-05-14 08:50 x
本当によくもまあ沢山 写真を撮りましたね。20年ちかく前にロンドンに行った時は、ろくに調べもしないで行ったので見損なったものが多くあります。クリームティーなんてのも知りませんでした。

イギリスの食べ物については、林 望の「イギリスはおいしい」という愉快なエッセイがありますね(他にも何冊かイギリスについて書いていますが)。イギリスの食べ物がまずいのは、たぶん葉子さんの書いているように、食べ物についてぐじゃぐじゃ言うな、という気風があるからじゃないかと私も思います。

ある女性が書いた 私の好きなこんな話があります。 その女性の父親は昔風の人で、家で威張っていておかずも子供達よりいつも一品多かった、そして何を出されても黙々と食べて文句を言ったことがなかった。父親の奥さんは、夫のことで腹にすえかねる事があったときに、思いっきり塩からいおかずを夫に出したそう。それでも彼は黙って全部食べたということです。男も威張るならこんな風にしてほしいですね。

私自身は、しょっちゅう美味しいとか不味いとか文句を言ってばかりいます。
Commented by ammolitering6 at 2017-05-14 09:44
そうなんですよ、小さなデジタルカメラは私の宝物です。買い物はあまりしていませんが、写真がお土産です。まだまだあるので、ごゆっくりお付き合いください。

昔気質のそのお父様、いいですね。私の母方の祖父もそういう方だったと聞いています。威張っていて厳しくて潔癖症で、明治の九州男児の気骨があったのでしょう。イギリスでも生きていけたかもしれませんね。

30年経ってイギリスの料理は多様化したし、全体的な水準も上がったと思うのですが、やっぱりイギリスと思えるときは多かったです。もっと優雅でリッチな食べ歩きをしていたら感想も違ったと思うのですけれど。
by ammolitering6 | 2017-05-09 12:39 | Comments(2)