お茶を飲みに行きました 1

今度は別のお店でアフタヌーンティーのようなものを頂いてきました。2008年に創業したTWGという新しい茶葉専門店ですが、大人気で急成長しているのです。でも、歴史は水溜りのように浅いのに古色蒼然としたふうに見せたいようで、ブランド名の横に1837年という大昔の年代をでかでかと掲げています。詐欺じゃないかと思うのですが、この1837年という年はこのブランドの発祥の地であるシンガポールの通商において記念すべき年だとかで、限りなく黒に近い灰色なブランドなのです。

なお、こちらは裏口で、反対側に正面玄関がありますが、通用門ではないのでお客さんもここから出入りすることができます。
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このお店は前には別のブランド名で営業していて、しばらく前に大改装して名前も変えてTWGの支店として新装開店しました。オーナーは前と同じ人たちです。

今は桜の季節ということで桜の特別メニューがあったので、それを頼みました。前菜とメインとデザートに桜のお茶がついてくるという内容です。お友達と二人で行ったので、お茶はアイスとホットをお願いしました。ティーポットがキンキラキンですね。これは中に陶器のポットが入っていて、外側が金色のコージーになっているのです。ライニングがあるので、お茶が冷めない仕組みです。お茶はオーナーのおじさんが直々にお持ちくださり、この金色は18金だか24金だかの本物をコーティングしているのだと自慢げにおっしゃいました。
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お茶は緑茶ベースです。私はこのお店の緑茶は好みではないので、薄めでぬるめに淹れてあって助かりました。というのは、このお店はもともとヨーロッパの顧客の嗜好に合わせてあって、緑茶は粗い感じで渋みが強く出るのが好まれるのです。お茶の葉を多目に使って熱めに淹れると、すぐに渋くなってえぐみが出て、なんでこれがおいしいのだろう、と思うような味になります。

熱いほうのお茶はそういうわけで別に大丈夫だったのですが、コースとしてお料理と合ったかといえば、決してそんなことはないというのが私の個人的な感想です。アイスティーのほうは、薄すぎて締まりのない味でした。ほのかな香りを楽しむとか、そういうレベルにもなってなくて、氷が溶けてくるとなおさらです。

実はお料理の後に二人ともそれぞれに紅茶をお願いしたのですが、それもちょっと唖然とするような味でした。サービスにも問題があり、お友達はミルクとお砂糖を入れて合うようなお茶を、と頼んだのに、お茶を淹れるスタッフにちゃんと伝わっていなかったので、「ミルクの風味のお茶は置いてない」というとんちんかんな返事が返ってきました。なんとか注文してからも、ミルクを入れたら薄くて飲めないような淹れ方をしたものが出てきました。最初からミルクと砂糖を入れると言ってるのだから、しっかり熱く濃い目に淹れるべきだと思うのです。

私のはベリー風味のを頼んだのでストレートでも大丈夫でしたが、やっぱりうっすらと色づいてる程度で、お茶の専門店なのに基本的な紅茶もちゃんと淹れられなくて大丈夫か!?結構な値段を取るのにお茶っ葉をケチってるのか?店の家賃が高くて火の車なのか?と不安になってしまいました。

よっぽど特殊なお茶を頼んだのならともかく、私のはこのブランドの顔とも言うべき「1837年ブレンド」、お友達のは普通のバニラ風味の紅茶だったのです。カップもポットもテーブルクロスも上質で本物なのに、残念なことです。
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ロゴ入りのカップ。色も形も、お茶を味わうには理想的です。
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スープは紫芋のポタージュで、後味がうっすらとカレー風味でおいしかったです。この後のお料理よりもお菓子よりもお茶よりも、これが一番おいしかったのです。このスープにせよ、その後の料理やデザートにせよ、サクラのお茶とは全然合ってないので、わざわざ「サクラコース」と銘打つ理由が全く分かりませんが、それはそれ。カナダ人にしか分からない味覚なのでしょう。
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小売のところはこんな感じです。
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いろんなお茶を入れた大きな缶が並んでいます。
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こんな旧式のはかりで量り売りをしています。その昔々、私もこういうふうにしてお茶を売っていたのを思い出します。昔からある古いお店だったので、地元の旧家の中には独自のブレンドを持っているおうちも少なくなく、「どこそこ家ブレンド」と書いたレシピの束がありました。でも、そういうのを買いに来るお客様はほとんどが年配の方だったので、そういう伝統もすたれる一方なのだろうなと思います。
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パッケージが古臭くて可愛いですね。
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サクラのマカロンの箱。サクラという言葉は外来語としてかなり定着してるのでしょうね。
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イラスト付きではないパッケージはこの色が基本のようです。
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おお~、サモワールもキンキラキンですね!これはこういうところでないと似合いませんが、やっぱりロシア会館にも一つ欲しいなあと思ってしまいます。サモワールというのはロシアの伝統的な茶道具で、いろんな形状がありますが、大きいのは石炭を入れて暖房器具としても使える仕組みになってるのもあります。基本的には煮込み茶のような濃いお茶を入れておく部分と、それを薄めるためのお湯を入れておく部分でできています。
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これも同じくロシアのもので、ロモノーソフ社の代表的なデザインであるコバルトネットです。ロモノーソフはロシアの宮廷に収める陶磁器を作っていた会社で、ソビエト時代には工業用その他のセラミック製品を作らされていて、今ではもともとの路線に戻っている、、、というような会社だったと思います。
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ピンク色のは初めて見ました。
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民芸風のも泥臭くていいですね。鶏のデザインはロシアでは縁起物みたいで、家庭に一つはなくてはならないというようなことを聞いた覚えがあります。
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この派手なお盆は、手描きではありませんが、形態はガラス絵です。ガラス絵はどっちかというとこういう実用品の装飾に使われてきた技法なのです。東欧を中心にイコン(聖画)も製作されていますが、本物は高くて買えないので安くてちゃちなガラス絵で間に合わせるというような位置づけの場合が多いようで、この中途半端なところが私の性に合うのかもしれません。
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by ammolitering6 | 2017-04-11 12:31 | Comments(0)