この前の絵の続きです。陰影の表現に苦労していたのですが、美術館に行ったときに私の編み物の師匠であって画家であるキング夫人とお話ししていて、貴重なアドバイスを頂戴しました。人物画の場合では、全体的に緑色の下塗りをすると深みが出る、とおっしゃるのです。今回は人物画ではありませんが、応用できるかもしれません。
師匠はお世辞にもお世辞を言う人ではなく、良く言えば辛らつ、悪く言えば毒舌なほうです。以前にご夫妻のガラス絵を描いてプレゼントしたことがあったのですが、事あるごとに思い出しては「あれはひどい!あの見苦しい茶色は何よ!あなたはね、下手くそ、下手くそなのよ!」とおっしゃいます。何と言っても師匠は若いときから古典的な美術の技術を正式に学んだ方なので、そういうのが何もなくて暗中模索と試行錯誤ばかりの私がやってることは目も当てられないのだと思います。
師匠、まことに申し訳ございません。嘘の上塗りもできないのがガラス絵というものであり、今後の作品はきっとエイリアンのような緑色にするということでご容赦願えましたら幸いでございます。お許しを~!
参考資料。
しかし恐ろしい師匠の言うことを中途半端に聞いて、全体を薄紫にしてみました。
それからますます暗くなり、、、
ちょこちょこと細工を加えてできあがり。
拡大図。ギリシャ、当分行きそうな気がしないので、いつか行く日まで地球温暖化にも氷河期にもデフォルトにもテロにも負けず、この美しい姿を残しておいてほしいものだと思います。