作品批評をする私。。。

今日はときどきコメントを下さる旧友みち子さんにお会いしました。みち子さん、遠くからおいでになってわざわざ時間を取ってくださってありがとうございます。お元気そうでなによりでした。お昼をご馳走になり、散歩したり日本食料品店を覗いたりお茶を飲んだりして、ご一緒に楽しい時間を過ごすことができました。写真はお土産にいただいたハーブティーです。

最近オタワのお天気はどうですか?リスが減ってませんか?というような大変重要な会話の後、みち子さんのアート作品を見せていただきました。主にパステルの絵を描き続けていらっしゃるのです。前に見せていただいた白熊の絵の印象が強くて、私としては「みち子さんと言えば白熊、白熊と言えばみち子さん」という等式ができていたのですが、今回見せていただいたものの中には白熊はおらず、身近な人や有名人、あるいは特に有名ではない誰かなど、写真を基にしたかなり写実的な肖像画が主でした。長く描き続けておられるだけあって、描写の腕前は確かなものです。

人物の多くは悲しそうな表情で、いったい何があったのだろう、これからどうやって立ち直るのだろう、と思って、ついじーっと見てしまいます。こういう暗い絵を描くみち子さんという人はよっぽど陰鬱な人物に違いないと思いますが、目の前にいるのは知的で物静かながら明るく楽しげな別人なので、本人はきっとどこかに隠れているのでしょう。

しかしまあ、考えてみれば私も猫の丸写しなどしてないときはどっちかというと救いが無くて薄暗い絵を描いてるわけで、そもそも絵など描いてみようと思いつく人は、どこかにそういう形で光を当てたい暗いところがあるものなのかもしれません。

みち子さんの作品には、肖像画の他に馬とライオンの絵、そして幾つかの風景画がありました。そして、その風景画の幾つかが特徴的でとても良かったのです。風景画には自信がない、とおっしゃる通り、もうちょっと手を加えたら俄然生き生きしてくるだろう、というのもありますが、ある街角の絵などはそのままでも十分に魅力的で、夢で何度も行く街角、思い出せそうで思い出せない風景、というような雰囲気があります。全体的に静謐という言葉がよく似合い、静かなんだけど、ある絵については「やっと辿りついた教会」、別の絵については「森の中のホテルから見上げる空に夢が流れる」、という具合で動きが感じられます。

やや怖い絵もあり、階段の踊り場のところに誰かが座っている絵などは、これまた静かなのですが、「この人物がふっとこっちを見たら相当怖い」というような意味での動きがあります。

何だか偉そうにあれこれと批評をしましたが、私もなんだかんだで長いこと絵を描いてきて、たくさん見てきて、少なくとも自分の好き嫌いについてはだいぶ分かってきたと思います。自分がある絵に魅力を感じるか、感じないか、ということで、感じるのであればそれはどの要素か、ということもいろいろ考えてきました。みち子さんの絵は、少なくとも私にとっては訴えかけてくるところのある作品群なのです。

例の遊びで「どれか一つ貰えるとしたら」と考えるならば、悲しいのや怖いのは遠慮しますが、もうちょっと手直ししたホテルの絵、同じく手直しした教会の絵、あるいは夢の街角の絵、、、うーん、一つだけだったら、、、かなり迷ってホテルかな。不完全な絵なのに物語が始まりそうな雰囲気があるのです。

そういえば、つい昨日はまたあの美術館に行きました。この前の時に見なかった2階の現代アートの展示を見に行ったのですが、何と申しましょうか、もうバンクーバー市に税金を払うのはやめよう、来年からはきっと脱税しよう、と決意を新たにするような作品展でした。みち子さん、代わりにあの美術館で展示しませんか?私はかなり本気でそう思います。
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駅の構内でこんなのを配ってる人がいました。ここは確かこういうものを配ってはいけない場所じゃないか、と思いましたが、配ってるおじいさんは多分そういうことは知らないのだと思います。おじいさんはイスラム教徒で、これはきっと昨今のイスラム絡みのいろんな事件を受けて「イスラム教の教えはそんなのじゃない」と訴えるためのパンフレットなのだろう、と思ったのですが、よく見たら別にそういうわけではなく、メシヤ(救世主)は既に100年ちょっと前に現れた誰それだ、と書いてあって、要するに単なるイスラム教へのお誘いだったのでした。

こうやって表立ってやってるので別に過激派思考などではないのだろうと思いますが、イスラム教の人が誘っているのは私は初めて見たので、ちょっとびっくりしたのでした。それにしても、まっとうで穏健なイスラム教徒にとっては、過激派の行動は本当に頭の痛い問題だろうなと思います。
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by ammolitering6 | 2017-10-04 13:33 | Comments(0)