昨日は新築マンションの見学に行ってきました。某氏のお友達が清水の舞台から飛び降りてここに着地したそうなのです。バンクーバーの不動産はバブル状態にあるので、ここも四捨五入すれば億になるようなお値段です。
場所はバンクーバー市内でも最近一番開発が進んでいるところで、キャンビー通りとブロードウェイの角に近くて交通にも買い物にもとても便利です。ゲスト用の駐車場に停めて中に入ろうとしましたが、Jさんも買ったばかりで勝手が分からず、どこから入っていいのか分かりません。迷った末に建物の裏に出ましたが、裏口を見つけることもできず、結局ぐるっと回って正面玄関から入りました。
ロビーのライト。この下には椅子とテーブルがあり、暇を持て余した警備員のおじさんたちが座っていました。Jさんは駐車場からも裏口からも入れなかったことを説明して入り方を尋ねましたが、インド人っぽくて英語のままならないおじさんたちは彼の説明を理解できず、ちんぷんかんぷんな答えをしてましたが、これまた訛りがひどくて文法も単語も滅茶苦茶で何を言ってるか理解するのが難しいのです。ときどき、カナダという国はこれでどうして回ってるのだろうと不思議に思うことがあります。
部屋の中に入ってみましょう。これがリビングで、ベッドルームは小さいのが二つあります。柱の大きいのがどーんとありますね。実は狭いベッドルームにもこれがあって、それはなんとかならなかったのかと思います。南向きなので日当たりはとても良いです。
小さなベランダもあります。
教会の建物があり、その向こうには古くからの住宅街。環境はとてもいいなと思います。こんなところに住んでいたら、毎日そのへんをぶらぶらと散歩できるからいいでしょうね。
裏庭を見下ろすと、子供が遊べるエリアや菜園コーナーがあるのが見えます。
見上げるとワシが3羽空を舞っていました。すぐ上の階はペントハウスなので、開放感があっていいですね。隣の建物との距離もあるので、ある程度プライベートな感じもあります。
洗濯機と乾燥機もあります。
バスルームもきれいですね。ただ、戸棚はトイレの真上のしかないので、絶対何か落ちる、間違いなく落ちる、と思います。これはデザインに難有りですね。
キッチンはこちら。カウンターがテーブル代わりになるので、一人暮らしならテーブルを置く必要もないかもしれません。左の戸棚は、、、
なんと作りつけの冷蔵庫なのです。
ワインを置く棚もあります。
戸棚は上に開く仕組みです。でも、背の低い人にとってはあまりこれが便利なこともないような気がします。
いいなあ、コンロは天然ガス仕様です。
電子レンジもはめこんであり、食器洗い機もあります。
コンロ下のオーブンはと言えば、、、
ファンのついたコンベクションオーブンなのです。これはとてもいいような気がしますが、実際に小型のコンベクションオーブンを貰って使ってみて、思ったほどファン機能が強くないなと思いました。ものすごく強力で効率のいいのもあるので、ピンからキリまであるということでしょう。
Jさんが館内を案内してくれました。エレベーターに乗ったら、4階がありません。
しかも、4の数字のつく部屋番号さえないのです。そう、これは四は死に通じるという縁起を担いだもので、ご想像の通りここも主な顧客対象は中国人なのです。かつては13階や13号室がない場合が多かったカナダも、少なくともバンクーバーではこんなところから変わってきています。
新しいマンションはどんどん増えるばかりで、バブルは今も継続中ですが、さて、今後の状況はどうなっていくでしょうか。中国政府の方針次第では、資産の持ち出しが難しくなってバブルが弾けることも考えられますが、Jさんなどは「大丈夫、それでも中国人というものは絶対に抜け穴を見つけるものさ」と断言します。Jさんは中南米生まれの華僑なので説得力がありますね。
自転車置き場は二つもあります。
駐車場はやたらと天井が高いです。それにしても、このドアを開けようと思ったら身長4メートルくらいの人に頼まなくてはなりませんね。
荷物置き場。一つの部屋ごとに一つずつ立派なドアがついていますが、中はワイヤーの壁で仕切られているだけです。
荷物置き場のドアにも車椅子用スイッチがついています。
エクササイズルームはありますが、プールやサウナはありません。
ラウンジルーム。Jさん、案内していただきましてどうもありがとうございました。家を見るのは楽しいですね。それにしても、現代という時代は庶民が王侯貴族のような暮らしをする時代だなとつくづくと思います。この部屋に住むことになるのはJさん本人ではなく、子供たちの誰かなのです。一人が暮らすだけのためにこれだけの設備があるのです。。。