安上がりな改装工事

オンタリオ州に住むアーティスト友達からクリスマスカードが届きました。先日娘さんを亡くした90歳くらいのおばあさまです。実際の年齢はお幾つなのか分かりませんが、娘さんが享年55歳、その上に息子さんがいらっしゃるので、90歳前後であることは間違いないのです。突然死だったのでどう受け止めていらっしゃるだろうか、大丈夫だろうかと心配していたのですが、鳥が好きだった娘さんの思い出のために、と題した自作の絵を使ったカードを送ってくださるくらいですから、なんとか立ち直られたのでしょう。イエス様が馬小屋ならぬ鳥の巣箱でお生まれになったというのは初めて聞きましたが、そうするとこの鳥たちは3人の賢者でしょうか。Gさんに力を与えてくださっているのかもしれませんね。
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こちらはロシア会館のボスのおばあさんから届いたカード。こちらも小鳥と巣箱です。ボスもしばらく前に娘さんを急に亡くしたのでした。なんだか面白い偶然だなと思います。
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某氏がクリスマスプレゼントにチョコレートをくれました。どうもありがとう。彼はショウガが嫌いなのでジンジャーブレッドのは私が一人で食べますが、他の二つは彼が自分の好みで買ったように見えるので、少し分けてあげるかもしれません。
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某氏はこんなのも買ってきました。高いので滅多に買わないフランス産のカマンベールですが、たまたま特価になってたとかで得意げに見せてくれました。しかし、どこかがおかしい。。。何かが変だ、と思って鏡に向かってこの人物と同じポーズを取ってみたら、不可能ではないのですが、手をかなりねじらなくてはなりません。皆さんもちょっとやってみてください。こうなるともう気になってしまって味わうどころではありません。
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今度こそ、と思って2倍量をオーブンの中段に並べて焼いてみました。今度はチョコレートを削ったのを入れて、砂糖も控えめにして、温度ももっと下げて2時間焼いてみました。結果は、チョコレートの油分で少し泡がだれてしまってますが、味は最高でした。さくさくしていて、噛んだときのカリッという音もいかにもおいしそうです。ほんとにほっとしました。でも、明日も休みなのにこんなにおいしいものをたくさん作ってしまうと、一人で全部食べてしまうかもしれません。困った、どうしよう、と思っているところです。
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ソロモン君のおばあちゃんの遺品整理の一環として大量の古雑誌を頂きました。もっとたくさんくれてもよかったのですが。。。
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オーストラリアの雑誌もあります。オーストラリアの親戚の方が年間定期購読をプレゼントしてくださっていたそうなのです。
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ぱらぱらと見ていたら、いかにも居心地の良さそうなスペースがありました。これは、、、部屋というわけでもなく、押入れともちょっと違うし、私の理想の寝床にかなり近いです。
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それでさっそくキャンパスボードに鉛筆で描いてみました。写真を見て写すだけなのに、けっこう難しいです。途中からは、別に全く同じ寸法である必要もない、と気づいて楽になりました。
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真っ白だとどうも気後れしてしまうので、薄く色を塗ります。写真だと全体が白っぽいですが、私の薄暗い性格からして、暗いくらいのほうが落ち着くのです。
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もっと暗くなりました。とりあえずここまでです。さて、これからどうしましょう。昨日、珍しくテレビドラマを見ていました。某氏が録画したSFもので、宇宙人が地球にきて、選ばれた一人が宇宙船に招かれ、ホテルの部屋みたいなその宇宙船の中で姿の見えない宇宙人と会話する、という場面があります。部屋という閉じた空間、いるのは自分だけ、でも声だけの相手と話をする、というその状況は、どことなく瞑想を思わせます。瞑想とはちょっと違うかもしれませんが、外部の騒音や雑音を遮断して自分の本当の心の声と対話する、という感じです。

この絵も、そうした平安のためのスペースを表現できたらいいなと思います。私の住んでいる狭いアパートの、そのまた狭い私の空間、ということを考えると、広さは現状だってこれとほとんど変わりません。でも実際にはこんなにこじんまりしていなくて、散らかってて、一人心静かにゆっくりと、という感じでは全然ないです。

改装しようと思うとお金も手間もたくさんかかりますが、絵を一枚描くだけだったらタダだし、現実的に無理なデザインだって別に何の問題もありません。電気の配線のことも断熱のことも、何も考えなくていいのです。そう考えると、やっぱり改装よりこのほうがいいわよね、と思うのです。
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ところで、昨日イヌイットのおじさんに会いました。原住民には何度も会ったことがありますが、イヌイット(かつてはエスキモーと呼ばれていました)には会ったことがなかったのです。バス停で会ったその人はとても小柄で、原住民独特の、言葉と言葉の間に大きく間を開ける話し方で話します。ゆっくり喋るというのともまた違うのですが、何か一言言って、しばらくじーっと黙って、話が終わったのかなと思っていたら、急にまた次の一言を言う、という話し方です。

おじさんは歯が抜けてるらしくて話し方があまり明瞭ではありませんでしたが、フレンドリーでした。とてもロマンチックで、詩を書くのだそうです。自分で書いた詩を詠唱してくださり、それから私の名前を聞いて、YOKOというアルファベットごとに「Youthful at heart, Open-minded, Kind, optimistic」(心が若々しく、心が広く、親切で、楽観的)と言ってくださったりもしました。そしてその後にはさらにジャパニーズ・ビューティーに捧げる詩を即興で作ってくださるなど、バスを待っていただけなのに何やら非常にもててしまったのでした。

おじさんは私の名前に意味をつけるとき私の手を取って指を一本一本折りながら語ってくださいました。要するに触りたかっただけかもしれませんが、減るもんじゃなし、清潔で礼儀正しくフレンドリーにしてくださる限り、触りたいなら触りなさい、と思います。一方では、寄るな、触るな、と思うおじさんたちもいくらでもいますが、厳密にその違いを示せと言われたら何なのだろうと思います。

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by ammolitering6 | 2015-12-18 11:49 | Comments(0)

写真サイト3個目です。


by ammolitering6