爆発トマト
2015年 10月 24日
レシピにはココアを使うように書いてありますが、なかったので以前Sさんに貰ってまだ食べきれていない巨大な板チョコを使いました。板チョコと言っても日本で100円くらいで売っている可愛らしいものではなく、でこぼこしていなければまな板として使えるくらいの存在感があります。これを一人で消費していると1年はかかります。つまり、だいぶ年季の入ったチョコレートなのです。
他の材料はココナッツオイル、メープルシロップ、生クリーム少々です。生クリームは温めておきます。これを湯煎にかけて、要するに全部溶けて混ざればOKというとても大らかなレシピなのです。これをバットに流して冷蔵庫で固めます。
レシピではこれを切って丸めてココアをまぶすと書いてありますが、ココアがないし、丸めるのも面倒です。まあよかろう、と思って単に四角く切っただけで済ませます。
一部には青きな粉をまぶしてウグイスチョコにしてみました。
残りは青きな粉に抹茶を混ぜてみました。どれも味見してみたら目分量のあてずっぽうにも関わらずなかなかの味でした。なかなか失敗できないのにいかにも上等そうに見えるトリュフ作り、お勧めです。
ところで、トリュフの成功に気を良くしてついでにカレーも作っていて、戸棚にあったトマトペーストも入れようと思って缶きりで開けようとしたら、なんと爆発してしまいました。爆発といっても、噴火で言えばレベル2くらい、火口周辺に影響を及ぼす程度に溶岩が、いや、似てますがちょっと違うトマトペーストが噴出しました。びっくりしてフタのところを見てみたら、今年の7月で賞味期限が切れています。私は賞味期限に関して割といい加減で、多少年代ものでも直ちに影響はなかろう、と思って使うことが多いです。(もちろん、物によりますが。)でも、さすがに噴火するような缶詰を使うのはちょっと控えたほうがいいだろうと思って捨てました。
戸棚を見たら、同じときに賞味期限が切れているのがもう一つあって、これも開けてみたらやっぱり爆発しました。幸い、あと2年大丈夫なのがあったので、それを開けてみたらそれは大丈夫でした。でも、考えてみたら今回爆発した缶詰の中身だって、実として実っていたのは何年前のことなのでしょうか。丸いトマトだったことを覚えているでしょうか。缶詰を食べるというのは古いものを食べるということなのだな、ということを思います。そして、缶詰といえば過去がそのままのタイムマシーンのような気がしていましたが、じーっと詰め込まれた中でもちゃんと時間が流れているんだなという当たり前のことを実感してしまったのでした。これに懲りて戸棚の総点検をしようと思います。