山火事の煙

朝起きたら、外がすごいことになってました。世紀末な色をしています。そう、この前の夕焼けと同じ、山火事が原因なのです。うっすらと煙の匂いもするし、ほんの少しだけ目も染みます。バンクーバーのすぐ近くではないものの、ほどほど近いところでもう何日も燃えているので、とうとう煙が押し寄せてきたのです。原因が収まらない限り、これはたぶん、これからしばらくは続くのでしょうね。

一番近いところとしては、スコーミッシュのあたりで燃えているそうなので、たぶんそこから来ている煙だと思います。その先には観光だけで生きているウィスラーがあります。そこはとりあえず大丈夫みたいですが、さらにその先のペンバートンが燃えているので、やっぱり煙が来ているでしょうね。せっかくの夏に観光でやってきた皆さんがお気の毒です。ロッキー山脈はどうかな?サスカチュワンでも派手に燃えているそうなので、ロッキーも危ないかもしれません。

その昔々、山火事発生の現場に居合わせたことがあります。九重山でキャンプをしていたら、風が強い日に外でコンロを使っていたグループがあり、それが枯れ草に燃え移ったのです。なんと、そのグループは大急ぎでテントを畳んで逃げていきました。私たちと同じく若者の集団だったので、たぶんどこかの大学の登山部か何かだったのでしょう。私たちはびっくりして消火にかかりましたが、小さな火を足で踏んだりポリタンクで叩いたりして消していてもラチがあきません。携帯電話もない時代なので、グループの一人が1キロほど離れた山小屋まで命がけでダッシュして連絡しました。そのあとしばらくして山小屋の人が来て、ヘリコプターも来て何とか大きく広がらずに済みましたが、それでも火はけっこう大きくなって、怖かったのを覚えています。走った男の子は陸上部で鍛えた経歴の持ち主ではありましたが、文字通り死に物狂いで走って、ほんとに心臓が破裂して死ぬかと思ったそうです。

それにしても、消防活動をする人って、ほんとにすごいですね。火なんて、人間の管理を離れたらほんとに怖いものなのに、よくも立ち向かっていけるものだなと思います。山火事のときも、救援を待っている間に火がどんどん増えて大きくなって、必死であがきつつもほんとに怖かったのです。
山火事の煙_a0172884_0125951.jpg

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by ammolitering6 | 2015-07-06 00:48 | Comments(0)

写真サイト3個目です。


by ammolitering6