懲りずに現代アート
2014年 07月 16日
本日のお出かけの行き先はこちら、美術館です。背景に立派なビルがたくさんありますね。
美術館前の芝生には生首が生えています。
前の道は夏の間は歩行者天国になっています。「歩行者天国」という言葉は今でも使われているのか分かりませんが。。。
周りの道にはこういう出店がたくさんあります。町を活気付けるために、ということで、市が積極的に推奨しているのです。
美術館のテラスのカフェも素敵です。ドリンク類はその辺の普通のカフェと同じような値段なので、結構穴場だと思うのです。
今はこの美術館でダグラス・コープランドという作家兼ビジュアルアーティストの作品展が行われています。溢れるエネルギーで何十冊も本を書いて次から次へとアート作品を作り出していらっしゃいます。日本とのご縁も深いようですが、実は私はこの方のことをぜんぜん知りませんでした。
それでなぜわざわざ展示会を見に行ったのかというと、今回の展示会はスターバックスがスポンサーになっていて、それで今日だけスタッフはタダで入れるという特典があったからなのです。休みだったので、一人でのんびり出かけてゆっくり見てきました。
内部は撮影OKどころか「写真、ぜひぜひたくさんどうぞ」ということだったので、たくさん撮ってきました。
最初の作品はこちら、何かよく分からない集合体です。畳がありますね。
畳の上にこんなもの発見!武蔵と小次郎をめぐる3人の女とは誰だったのでしょうか。
白い集合体の真ん中には、、、
そうですか。私もよく分かりません。。。
ジオラマ。ウルトラマンと怪獣が出てきたら似合うことでしょう。
平面的なアートもあります。でも、細かい模様が立体のイリュージョンを作り出します。
展示会の宣伝にも使われた代表作。う~ん、何か込められた意味はあるのでしょうか。
ただの真っ黒に見えますが、角度をいろいろと変えながらよーく見ると肖像画が描いてあるのが分かります。
カラフルな製品パッケージはポップな印象ですが、ポップというのはそもそもどういう意味なのでしょうか。
言葉を使ったアート。コラージュになっています。
観客の黒人のお兄さんの肌色と服の色が展示の一部のように良く似合っています。
一転して有機的な展示があるなと思ったら、、、
文字を生かしたペーパー・マシェの作品でした。
これは日本の洗剤をたくさん並べたもの。今日は日本人の観客が多くて、「よく分からん、何の意味があるのかなあ」という感想を何度も耳にしました。
ダグラス・コープランドさんの著作。たくさんありますね。
三脚を持ってきて本格的に撮影している人がいました。
カナダの伝統的なアートの流派であるグループ・オブ・セブンの作品を基にした絵。
色鉛筆を並べた作品。
いろいろと不思議な現代アートを見たあとは、二階、三階、四階と上がって別の展示を見てきました。これといって面白いものはあまりなかったのですが、2階ではごく伝統的な古い絵画の展示があって、その中でJozef Israëlsという作家のmending the netという作品は印象深かったです。ここは写真撮影はできないエリアで、インターネットでちょっと探してみても見つからなかったのですが、薄暗くて小さい部屋でおばあさんが網の補修をしていて、おじいさんが戸棚のようなベッドでほんやりと天井のあたりを見ている絵です。ただそれだけの様子なのに、この人たちがこうして生きて暮らしていたことが胸に迫るような思いがしました。なお、この画家は同じ題名で幾つもの似たような絵を描いているようです。
美術館の吹き抜けの丸天井。