雨の青空市場
2014年 05月 30日
今日は雨の中、近所で開かれている青空市に行きました。雨だろうが吹雪だろうが青空市というのも変なものですけれど。
これはほんの街中で道路を封鎖して開かれているので、それほど大きくありません。出店数は20店ちょっとというところでしょうか。
有機野菜や自然な材料のパンなど、全体的にナチュラルを意識して前面に押し出したものばかりです。ところどころにクラフトのテントもあります。これはウィートグラスという猫草みたいなもので、たぶん青汁というのの材料なのだと思います。これを刈り取ってジュースにしてくれるのですが、それはそれは青臭い味で、私はちょっと苦手です。でも、無理矢理飲んだ後は体が中から元気になったような感じがして、なんとなく疲れたときなどに薬と思って飲んだらきっと体にいいんだろうと思います。
こちらはキヤレ、いや、モヤシ屋さんです。いろんな種を発芽させているので、いくつか味見させてもらいました。ラディッシュのはいかにもラディッシュらしいピリッとした味で、ヒマワリはまろやかでうっすら甘く、えんどう豆のは何となくそれっぽい青臭さがあります。モヤシのときと食用部分のときとで味が似ているのは当然といえば当然の話で、ということは人間の赤ちゃんも大人になったときの性格をあらかじめ備えているということなのでしょう。我ながら、やや飛躍があるような気もしますが。。。
結局、一番おいしかったヒマワリのモヤシを買いました。漫画を読みながらそのまま次々とつまんでいたら、だんだん軽い渋みが出てきました。一度に生でたくさん食べるものではないということでしょう。
こちらはキノコおじさん。彼はバンクーバー菌類協会の会員でもあるのです。自分でももちろん野山に入って採集するそうですが、手下を使ってあっちこっちの秘密の場所から採ってきたりもします。キノコをめぐる攻防は熾烈で、様々な駆け引きと騙くらかしの頭脳戦が展開するのだとロシア会館のボスが語っていたのを思い出します。彼もまた菌類協会の熱心な会員でしたが、果たして天国にキノコは生えているのか、やや不安です。イメージ的にどっちかというと地獄のほうが生えていそうで、彼はキノコのためならいそいそと地獄へ落ちそうな気もするのです。
奇妙でおいしいモレールというキノコ。一度だけ、その辺に1本だけ生えてたのを摘んで食べたことがあります。はるか大昔のことで味など覚えていないので買いたかったのですが、これだけで12ドルもするので残念ながら私の財布には痛いです。
代わりに買ったのはこちら、黄色いオイスターマッシュルームです。日本語ではたしかマイタケという名前だったような気がします。味は普通の白っぽいのやグレーっぽいのとほとんど同じで、他にピンク色のもあるそうですが、調理すると色はほとんど消えてしまうとキノコおじさんが言ってました。それは残念、ではこうして生のときにしっかり鑑賞してから食べることにしましょう。
マーケットにはやっぱりミュージシャンたちも来て演奏していました。生の音楽はいいものだなと思います。
帰り道。歩道の両脇に植えられた木が緑のトンネルを作っています。
ところで、バンクーバーでは毎年大きなクラフト展が開かれます。一度行きたいと毎年思うのに、なぜか毎年その存在を忘れてしまい、いまだに一度も行ったことがありません。今年こそ行こうと思って、昨日グランビルアイランドでクラフトのお店で見つけたチラシを持って帰ってきました。入場料が無料というのが魅力的です。期間中は休みを取って毎日行こうかな。
昨日も書きましたが、そのクラフトのお店でほんとに素敵なショールを売ってました。まだしつこく「買おうかなあ~」などと非現実的なことを考えていたのですが、今日は手芸用品のディスカウントショップに行って、分相応の代替品を見つけました。そう、ショールは要するに巨大なマフラー。マフラーなら私が唯一作れるもの、いや、大の得意とするものです。一つ1ドル99セントのこちらの毛糸は、アクリルだし化学染料だし、ウールにはない人工的な光沢もありますが、この際仕方ありません。これでも深い赤でとてもきれいなのです。ウールの温かさにはかなわないと思いますが、ちまちまと模造品を手作りしようと思います。