今年の抱負に悩む年明け
2014年 01月 03日
危機感に駆られて人生の見直しを図ることにしましたが、さて、どうしましょう。何を望み、どこへたどり着きたいか。それがはっきりしないからいけないのよね、と思います。例えるなら、フレーバーの数が200種類くらいあるジェラート屋さんに入って、何時間でも、あるいは何十年でも迷い続けている迷惑極まりないお客さんです。他に客はいないし、店員さんは私の専属です。それに閉店時間だってとりあえず私が死ぬときと決まっているし、実際誰に迷惑がかかるわけでもないかもしれませんが、店員さんとしては「いい加減にせんかい!!!」と怒鳴りつけたくもなるでしょう。やはりここらでどれにするか決めねばなりません。
バンクーバーには実際に200種類くらいのフレーバー数を誇るジェラート屋さんがあって、だいぶ前のことですが、私はそこでテレビに出たことがあります。たまたまそのお店の取材に来ていた人たちがいて、近くにいた私にカメラを向けて「一番好きなのはどれですか?」と尋ねました。知らん、入ってきたばかりだ、と思ったものの、どうやら私は根はお調子者であるようで、目の前にあるのを指して笑顔で「これです、ジンジャーレモンです」と即答してあげました。取材していたお兄さんも協力的なお客さんに満足気でした。しかし不思議なことに、その後バンクーバー全域で「あのジェラート屋さんのテレビに出てた可愛い子は誰?」と言って騒ぎになったという事実はありません。
さて、しょうもないことばかり妄想するのはやめて、新年ですから実現可能で壮大な注文を決めましょう。貰えるも八卦、貰えぬも八卦、というわけではありませんが、宝くじを買わねば絶対に当たらないように、注文しなければサンプルさえ貰えないことは確かです。人生はとりあえずあと数十年あると仮定して、それを最大限に生かすには何をすれば良いのか、それには何が必要なのか。それを「適当に見繕ってください」と言って済ませられないところが人生の最大の難しさなのかもしれません。