シアトル旅行

このところ仕事ばっかりしていてお金が溜まりすぎてしまったので、少し減らさねばと思って旅行をしてきました。たった2泊3日の旅ではありましたが、苦労の甲斐あってずいぶん身軽になりました。旅行とはお金のかかるものです。

行き先はこちら、アメリカのシアトルです。グレイハウンドバスで行ってきました。
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バスのターミナルはスクウォミッシュに行くときと同じターミナルです。ここはカナダのかつての栄光を思わせる優美な建物です。その昔、イギリス資本がたくさんお金を出してカナダ横断鉄道と鉄道ホテルを作ったときの名残で、装飾に凝った壮麗な建物なのです。ベンチだって飾りがついています。
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木彫りというのがいいですね。昔の人は暇だったのか、あるいは彫刻家を大事にしていたのか、はたまた美意識が高かったのか、単に私のようにお金が余っていたのか分かりませんが、今では公共建築にこういう装飾を見ることはまずないように思います。
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天井も凝ってるし、天窓があるのがいいなと思います。
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大きな時計も旅に出る気分を高めてくれます。
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電話ボックスもどことなく古めかしくていいですね。
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こちらのバスに乗っていきます。ところどころ止まって、税関でも止まって4時間半かかってシアトルまで行きます。
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アメリカに行くバスはアメリカのグレイハウンドが運行しているのか、バスの中がちょっと違います。運転手さんのところと客席をドアが遮っているのです。運転手さんのすぐ後ろの壁も黒塗りで、運転手さんの様子が見えないようになっています。カナダのは透明で、しかも部分的な壁なので、後ろから手を伸ばして運転手さんのおやつを失敬することもできる仕組みになっています。
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アメリカに向かう途中で川を渡ります。材木がいっぱい浮かんでいますね。
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貨物列車も一杯です。カナダの経済を支えるのはこういう産業なんだなということを実感します。
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行き行きて、紅葉のアメリカに到着しました。いえ、カナダでも紅葉は同じなのですが、たまたま真っ赤な並木があったのです。アメリカの税関では、悲しいことがありました。ベランダで生ったトマトを申告したら、没収されて捨てられてしまったのでした。なんとなく忘れてましたが、カナダから見てもアメリカは一応外国で、検疫がどうのこうのと面倒なことを言います。アメリカのトマトだって山ほどカナダで売ってるのに、逆だってあるだろうに、「今の時期はカナダのトマトは駄目」と係官は言いました。今でなければいいのでしょうか。なお、ブドウだったらOK、他のも物によってはOK、しかしトマトは駄目なのだそうです。捨てられてしまった可哀想なトマト、ごめんね。

税関ではビザ代6ドル也を支払いました。これを払うところでは1メートルくらい離れて係官が二人いました。感じのよさそうな白人男性と、いかにも愛想のなさそうな中国人女性です。私は目の合った男性係官のほうに行って書類を出しました。彼は私の持っていたトマトを見て、笑顔で「家で生ったのか、おいしいだろうね」などと会話を始めました。少し話してからお金を払おうとすると、「あっちで払ってくれ」と女性係官のほうを指しました。レジはそっちのほうだったらしいのです。

私はトマトと書類を男性の前に置いたままでお金だけ持って彼女の前に行きました。そしたら、彼女はいきなり中国語で何事か怒鳴りました。叫ぶような調子だったのです。何と言ったのか分からないし、びっくりしていたら、今度は英語で「書類を出せ!」と言います。手を伸ばせば届くようなところに、しかも係官の前にちゃんと提出して出してあるのですよ、おばさん。まあ、お金を受け取る彼女の目の前に出さなかった私が悪いとはいえ、何もいきなり、しかもアメリカなのに中国語で怒鳴らなくてもいいでしょうに。お金を出すと彼女は奪うように取って、もちろん苦々しい顔で捨てるようにお釣りをくれました。中国人よ、恥を知りなさい。彼らには自分が人間だという自覚はあるのでしょうか。中国人が皆そうだというわけではないことは百も承知ですが、こういう例が多いと中国人全体が嫌悪と軽蔑の対象になっていくのは仕方のないことだと思います。
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気を取り直して旅を続けましょう。税関から先がまだ長いのです。木々の多い風景がしばらく続きますが、、、
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やがて道が混んできて、建物も増えてきます。
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前を行くのはシアトル地域の公共交通機関の二階建てバスです。
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「コミュニティー・トランジット」という名前の交通機関ですが、このロゴはよくできているなと思います。
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シアトルのダウンタウンが近付いてきました。
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港のそばには有名なタワーも見えます。
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なんとか無事に到着して、バスのターミナルからホテルに向かいました。地図で見たらそれほど遠くもなさそうだったので歩いて行ったのですが、実はとんでもない難関が待ち受けていたことにすぐ気がつきました。ものすごく急な坂道を登らなければいけないのです。重くて大きな、しかも車輪に多少ガタのきたスーツケースを引きずっていくのはほんとに大変で、我に艱難辛苦を与えていただいていると思うと有難くてなりませんでした。
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やっと辿りついた先はこちら、The Inn at Virginia Masonというホテルです。古めかしい建物ですね。これはHotels.comというサイトで見つけました。ダウンタウンの、ある程度環境のいいエリアのホテル、と思って探して、一番手頃だったのですが、それでも素泊まりで税込み150ドル程度、日本円だと1万5千円の感覚です。素泊まりでこの値段は私にはかなり高いように感じるのですが、北米のホテルは素泊まりが基本であるようで、朝食が付いていればラッキー、というものみたいです。ほんとに、旅行など滅多にするものではありません。
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入り口はこちら。なかなか風情のある玄関です。
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お部屋はこちらです。ここで一晩寝るだけで1万5千円も払うのかと思うと、寝るのはもったいない、一晩中起きていよう、と思います。
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アメニティーはごくベーシックです。北米で最近一般的なコーヒーマシーンがありました。
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紅茶も同じマシーンで淹れます。こんなふうなパックをマシーンにセットして、水を入れてボタンを押すとやがて出来上がります。要するに茶漉しで淹れるようなもので、もちろん出るのは渋みだけ、はなはだまずい紅茶になります。
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by ammolitering6 | 2013-10-15 03:11 | Comments(0)

写真サイト3個目です。


by ammolitering6