実に不便なエレベーター
2013年 08月 17日
そういえば、今朝はシェフに七面鳥に襲われかけた話をしました。私は片手にオレンジ色のゴム手袋を持ってたので、もしかしたら七面鳥のご主人はそれを見て私を巨大な敵と思ったのかもしれません。そう言うと、シェフは「連中は馬鹿だからね。鳥の中で一番馬鹿なんだよ。あれだけ馬鹿なのに滅びないで生きていられるのは、ひとえに肉がおいしいからさ。人間が増やしてるからまだ生きてるんだ」と言いました。ふーむ、そうですか。おどろおどろしいトサカの陰に隠れた七面鳥の目は妙に冷たくて綺麗で、ちょっとぞっとします。そんなに馬鹿な感じはしないんだけどなあ。でも、七面鳥が馬鹿だというのは堅固な定評であるようです。
なお、シェフはお休みを終えて戻っていらっしゃいましたが、それでスタッフに食べ物が回ってくるわけではありません。イベントがあって、その残り物があって初めてスタッフは食事にありつけるのです。何もイベントのない今週は皆手持ちの食糧で食いつないでいます。
アウトドアスクールの新しい建物には車椅子のためのエレベーターがあります。それはとても結構なことなのですが、実は障害者がほんとに使おうとするとすごく使いにくい作りになっています。まず、このドアが手前に開くという問題があります。つまり、ドアが開くところを避けて待っていなければなりません。それだけでもちょっと使いにくいのに、問題はそれだけではありません。
エレベーターを使うには鍵が必要ですが、こんなふうにエレベーターのドアは壁から20センチくらいへこんでいます。手前に開くドアを避けて端っこのほうに車椅子を停めた状態で手を伸ばして鍵を回し、さらに上の四角いボタンを押します。たったの2階建てではありますが、一階にあるエレベーターを二階に呼ぼうとしたら、ゆっくりと上に上がってくるまでじーっと押したままにしていなければなりません。途中で離すと、エレベーターは途中で止まってしまうのです。
しかも、やっと着いてドアが開いて、ぎこちない体勢を正して中に入ると、今度は行き先階までのボタンを押し続けなければなりません。さらに、ドアが開くときに車椅子に引っかかってしまったりして自動開閉が完全に終了しないと、エラー状態になって動かなくなってしまいます。助けてくれ~、と係の人を呼ぶはめになるのです。
さて、皆さん。自分が障害者になってこのエレベーターを使っているところを想像すると、かなり悲しくなるのではないでしょうか。車椅子利用者はたまたま足腰だけが弱い人とは限りません。体の他の部分の筋肉も弱かったり、コントロールがうまく利かなかったりする人もいます。しかも、鍵とボタンは右側にあるので、ドアを避けながら操作しようとすると位置的に左手を使ったほうがいいかもしれません。大金をかけた建物なのに、少なくともエレベーターにかけては利用者の利便を全く考えていないお粗末な設備です。もうちょっと何とかならなかったのかな、と思って、使うたびにやるせない思いがします。(料理をたくさん運ぶときなどにスタッフも利用しています。)
新しい建物にはアンフィテアトルムもあります。聞いたことない言葉だという方が大半だと思いますが、ローマのあの丸い遺跡コロッセオのような円形劇場を指します。ここアウトドアスクールにはそのアンフィテアトルムがあるというのをパンフレットで読んだし、「アンフィテアトルムで結婚式があるから掃除をしておいてね」と指図されたりもしたので、ほんとにあることは間違いありません。しかし、どこにあるのだろうと思って敷地内を方々探し回ったのですが、実はこれだったのでした。アンフィテアトルムって、、、単にベンチを半円状に並べただけではありませんか。半円ですらないかもしれません。まるで犬小屋をドッグマンションと言ってるようなものです。探して来いと言われても絶対にみつけられませんよ、これじゃ。でもまあ、それはそれ。明日の結婚式に備えて掃除をしました。お二人の晴れの日が晴れるといいなと思います。
先日から格闘している開かずの山小屋はこちらです。昔のスタッフが27年間も犬と一緒に住んでいたのだそうです。そうだろうな、と思う痕跡が多々見られました。
そこで発見したのはこちら、タワシ入れのカエルです。何でだか分かりませんが、カナダのご家庭の台所のあちこちに住んでいるのです。個人的にはどうもかなり悪趣味だと思うですが、、、
後ろはこんなになってます。